■教師飲み会■ 7月くらいの話
鳥島先生→体育教師(4年、3年担当)
桐生先生→数学教師(4年担当)
宮本先生→数学教師(3年担当)
柊先生→保険室の先生





鳥島「かんぱーい!」
柊「鳥ちゃんとご飯するの久しぶりだね」
鳥島「ホント、久しぶりだよ〜。最近なかなか保健室にも遊びに行けてないしさ」
宮本「鳥島先生、忙しいんですね……」
鳥島「君たちに比べたら俺の忙しさなんて、たぶん大したことないけど。遊びに行っても、柊が宮本先生としてたり、桐生が工藤としてたりするから」
宮本「え……あ……」
桐生「俺と雪之丞は、そんなに頻繁にしてないよ」
宮本「お、俺も……違うと思います……」
鳥島「本当? それじゃ、今度遊びに行くとしよう」
柊「ぜひ。そのときしてたらすみません」
宮本「も、もう、学校でするのはやめましょう……」
柊「考えておきます」
鳥島「それより、来週くらいから、水泳の補充授業やろうと思ってんだけど。桐生は工藤にキスマーク付けるのそろそろやめてくれる?」
桐生「了解。いま残ってるのも来週には消えるよ」
宮本「キスマーク……」
柊「桐生ちゃん、雪之丞にキスマーク付けまくってるんだよね。雪之丞が水泳の授業休むように」
宮本「ええ……」
鳥島「あ、授業に関しては、補充するから大丈夫」
桐生「一応理由があるというか」
宮本「理由……ですか」
鳥島「実は工藤が3年の頃、水泳の授業で注目されちゃってね」
宮本「なにか目立つことしたんですか?」
鳥島「いや、なにもしてないけど、色気だだ漏れで。マワさないかって、一部のやつらが盛り上がっちゃって」
宮本「ま……マワすって……」
鳥島「運よくその話を俺が聞いてて、当然やめさせた。そいつらは、ただの冗談だって言い張ってたけど」
桐生「冗談だったところで、そういう話のネタにされるのって結構キツいでしょ」
桐生「鳥ちゃんが治めてくれたからなんとかなったけど、下手に広まってたら、雪之が普段、仲良くしてる朱羽も黙ってないだろうし……」
宮本「朱羽……初めて聞く名前です」
柊「4年生だからね」
鳥島「表向き、チャラついてる軽めの男で人当たりはいいけど、あいつ、結構不良じみたとこあんだよね」
桐生「そういう友達がいて、安心っちゃ安心なんだけど」
鳥島「そんな感じで、今年も絶対やばいんだろうなーって、警戒してたわけ。工藤、去年より色気も感度もあがってるだろうし」
桐生「犯したくなる奴らの気持ちもわかるよ、俺は」
鳥島「かといって『お前エロいから水泳の授業休んで、後で補充』なんて言えるわけないでしょ」
宮本「それは、言えないですね……」
桐生「俺が『他の男に裸見せて欲しくないから休んで』なんて頼んでも余計反発するだろうし。教師が授業休んで欲しいって頼むのも……ね」
宮本「それで、キスマークつけて休ませてたってことですか?」
桐生「このやり方がいいとも思ってないよ」
柊「キスマークつけたまま水泳の授業出たりなんかしたら、それこそ、たまんないだろうしね」
桐生「そうはならないように、目立つねー、恥ずかしいねーって、いつもわざとらしく伝えてる」
鳥島「桐生は恨まれ損だよね。わざわざ工藤に知らせることじゃないとは思うけど」
桐生「いいよ。『お前のせいで、お前のせいで』って騒ぐ雪之もかわいいし」
柊「……これは言わないでおこうかなーって思ってたんだけど、あの子、痕つけられて喜んでると思うよ」
宮本「え、そうなんですか?」
柊「保健室来て『今日は、桐生が来るかもしれない』『もうすぐ痕が消えるから』って、不満そうに言うんだけど、内心そわそわして待っちゃってるの、隠しきれてないんだよね」
宮本「かわいいですね」
柊「俺も気づかないフリするんだけど。あ、くれぐれも、このネタで雪之丞からかったりしないでよ?」
桐生「しないしない。でもかわいすぎるから、次は、水着で隠れる位置に残してやるか」