オチもなく、日常の一場を。

■エイプリルフール■1年後くらい。2
柊秋正→保健室の先生。恋人は宮本先生(数学教師)
樋口智巳→数学教師。恋人は尋臣(昨年の卒業生)
宮本芳春→数学教師。恋人は柊先生(保健室の先生)
桐生→数学教師。恋人は雪之丞(昨年の卒業生)
渡部浩二→英語教師。恋人は鈴(在校生)
佐藤先生→科学教師
城崎先生→数学教師。
須藤さん→管理人





佐「なんですか、この集会」
柊「エイプリルフールごっこをする集まりですよ」
城「須藤さん、すいません。こんな夜遅くに」
須「俺は別にいいんですけど。エイプリルフールごっこって」
智「嘘かホントかわからないラインのことを順に言ってくだけの遊びです」
佐「なるほど」
柊「それが真実かどうかは追究しない方向で」
城「了解しました」
智「相手が嘘をついているってわかっても、適当に合わせましょう」
須「……それ、おもしろいんですか」
智「それなりに」
須「とりあえず、じゃあやってみます」

智「人のことを暴露した方がおもしろいのかな。俺、こないだ城崎先生が片山先生とカーセックスしてるの見ました」
城「なっっ、最後まではしてませんよっ」
智「……ふっ」
城「っ……そういうことですか。こないだ、樋口先生、女装して町出てましたよね」
宮「えっ……」
智「……見てたんですか。しましたしました。俺、中性的なんでー。そしたら、電車で痴漢されたんですけど、振り返ったら桐生でした」
桐「っ……まさか、智巳ちゃんだとは思わなかったしね」
須「痴漢にあったことある人っているんですか」
桐「俺はありますよ。後ろにいる友達が冗談で触ってるのかと思って黙ってたら、違う男だったていう」
柊「俺は逆に前にいた学生がかわいくて、しましたけど」
宮「え……」
智「佐藤先生どうです?」
佐「……されたことは何度か」
智「へえ。どんな風に」
佐「別に、尻撫で回されたくらいですけど」
智「勃ちました?」
佐「勃ちません」
桐「宮本先生はありますか?」
宮「えっ……そんな、電車でとか、無いですっ」
智「じゃあ、保健室でHしたことはありますか?」
宮「……えっと……無い……です」
智「へえ……ないんですか。ああ、トイレでやってる声聞いたって生徒が言ってましたよ」
宮「なっ……あっ。それ、俺ですかねぇ」
智「柊先生、もっと掻き回してって言ってるのが宮本先生以外にもいるのならわかりませんけど」
宮「そんなことっ、俺、言ってませんっ」
智「じゃあ、別の人ですか」
柊「それ、こないだ俺が渡部先生としたときのかもです」
渡「っ……ああ。声、聞かれちゃってたのかぁ」
佐「渡部先生って、声おっきいですよね。こないだ教室でしてませんでした?」
渡「や、ホント申し訳ないですっ。俺はそういう場でやるつもりないんですけどね。彼女がどうも……」
桐「天然だよね、渡部先生の彼女。俺は何度か居合わせたよ」
智「居合わせただけ?」
桐「手伝ったね」

須「そもそも、この内容が嘘かホントかわからないって時点で、結構みなさん乱れてますね」