オチもなく、日常の一場を。

■放課後■1年後設定。
柊秋正→保健室の先生。恋人は宮本先生(数学教師)
樋口智巳→数学教師。恋人は尋臣(昨年の卒業生)
宮本芳春→数学教師。恋人は柊先生(保健室の先生)




智「柊先生。ちょっといいですか」
柊「あれ、珍しいね、智巳ちゃん」
智「まあ。……甘い物とか好きだっけ?」
柊「それなりに好きだけど。バレンタインチョコくれるとか? ああ、逆に取りに来た? 買い置きのが少しならあるけど」
智「くれるならください」
柊「はい。だいぶ甘いよ、それ」
智「……おいしいです」
柊「よかった」
智「で、本題なんだけど」
柊「ああ、用件それじゃないんだ」
智「さすがに、チョコ貰うためだけにわざわざ足運ぶとか失礼でしょ」
柊「構わないけどね。で、なに?」
智「……これ、ここに置けません?」
柊「なに、その箱。ずいぶん大きいね」
智「数学準備室ってのもちょっと違う気がして。ていうかなんだかんだであそこ、狭いし」
柊「まあ、置くスペースはあるよ」
智「じゃあお願いします。たまに使いに来るんで。あ、使っていいですよ」
柊「使うものなんだ?」
智「じゃあ、また」
柊「え、ちょっと」

宮「……ずいぶんとあわただしいですね」
柊「宮本先生が隠れてるって感づいてたとか?」
宮「っ……それは困りますけど」
柊「なんだろうな、これ。使っていいってことは開けていいんだよね」
宮「甘いの好きかって聞いてましたね」
柊「……ああ、これ」
宮「……わたあめ機ですね」