オチもなく、日常の一場を。

■居酒屋にて4■1年後設定。
柊秋正→保健室の先生。恋人は宮本先生(数学教師)
桐生→数学教師。恋人は工藤雪之丞(昨年の卒業生)
渡部浩二→英語教師。恋人は風見鈴(生徒)
須藤→寮の管理人。

テーマ『酔っ払い』



須「……いつも、桐生さんがハンドルキーパーでいいんですか」
桐「俺の車が一番、大きいでしょ」
須「俺の車も4人乗るくらい、問題ないんですが」
柊「須藤さん、優しいねー」
須「別に、酒抜きでもまあ楽しいんでいいですよ。……桐生さん家、もしかして遠いんですか」
桐「そういうわけでもないんですけど。俺が誘ってるし」
須「……うん……」
渡「須藤さん、そんな気にしなくていいですよ」
須「渡部さんも、気にするタイプかと思ってました」
渡「まあ普段なら気にするんですけど。……桐生が酔うと……ちょっと」
須「……そういうことですか。桐生さんも自覚あるんですか」
桐「まーね。そんなに悪酔いするわけじゃないと思うんですけど。ちょっと」
須「ちょっとって……」
柊「ね。そう言われると酔わせたくなるよね」
須「ああ、柊さんも見たことないんですか」
柊「ないね。けど、あんまり飲みたくないのかなーっとはいつも思ってた」
桐「少量ならいいんだけど。味は好きだからうっかり飲みすぎちゃったりしたらさ」
須「……車の中で吐かれるのは困ります」
桐「それは大丈夫」
須「じゃあ、暴言吐いたり、泣いたり?」
桐「それもないです。まあ、みんな酔った俺相手にするほど、飢えてないだろうし、大丈夫とは思うんですけど」
柊「ああ、そういうことなら喜んで、手、出すけど?」
桐「いや、柊は怖いから。知らないうちに毛が無いとかありえそうで」
柊「いいね、それ」
須「そのときのことは覚えてないんですか」
桐「あとから、聞いてわかるくらい」
柊「それくらい、いいと思うけどな」
桐「やるだけならともかく相手の認識薄くなるんで、失礼でしょ」
柊「あ、理解されないんだ。じゃあ、なおさらこっちとしてはやりたい放題ってこと?」
桐「まーね。けど、あんまり覚えてない状態でやるってのもさ。相手が恋人ならともかくどうかと思うわけで」
柊「なるほどねー。そういうときって、どっちがイイの?」
桐「どっちがって。相手によるんじゃないかな」
渡「基本、酔ってるときは、ネコだよね」
須「酔うと、ネコになりたいんですか……」
桐「いや、なんか別の言い方ないかな」
須「酔うと突っ込まれたい」
桐「……ネコになりたいでいいです」
柊「けどまあ、そういうことなら、酔ってないときに手出すよ」
桐「いや……覚えてればいいってわけでもないんだけど」