オチもなく、日常の一場を。

■居酒屋にて1■1年後設定。
柊秋正→保健室の先生。恋人は宮本先生(数学教師)
桐生→数学教師。恋人は工藤雪之丞(昨年の卒業生)
渡部浩二→英語教師。恋人は風見鈴(生徒)
須藤→寮の管理人。



柊「桐生ちゃんってSだよね」
桐「……まあ。それなりに。柊もだろ?」
柊「そうなんだけどね。俺の恋人ノーマルだから……最近、自制してんの辛くなってきちゃって」
桐「あー……それは俺もちょっとあるかな。Sプレイうんぬんっていうより、子供相手にそこまで過激なことはまずいかなと」
柊「けど、たまにクスリ使うよね。桐生ちゃん」
桐「かわいいだろ。クスリ効いてて完全に体は欲しがってんのに、拒む姿とかたまんない」
柊「拒まれてんだ?」
桐「前はね。半ば、強引だったし」
須「最低ですね」
桐「無理なことはしてないですよ」
柊「俺は、いじめたくて仕方ないんだよね。けど、あの人どこまで大丈夫かなって。行き過ぎて引かれちゃっても困るし」
桐「いまどこまでしてんのさ」
柊「うーん。まあ縛ったり足で軽く踏んだりロウソク垂らしたりくらいはしたけれど」
渡「……柊先生、結構してるんですね」
柊「いやいや、まだし足りないよ」
渡「なんていうか、柊先生がそういうことしてても当たり前って感じするんですけど、それを相手の宮本先生がしてるって思うと……すごいなって」
柊「一見、純粋そうだしね。浩ちゃんはM寄りだっけ」
渡「そうですねぇ。けど年下相手にあんまりそういうの求められなくて。引かれたらって思うと」
柊「引かれるほどなの?」
桐「浩ちゃんは、結構筋金入りのマゾだからね」
渡「桐生が言うなよ。たとえば、さっき柊先生が言ったように、縛ったりとか踏んだりとかロウソクとかはされたいなって思いますけど」
柊「してないんだ?」
渡「あんまり経験豊富じゃない子にそういうの頼むのはさすがに怖いなってのもありますし」
柊「確かにねー」
桐「俺は須藤さんの性癖も気になるんだけど」
須「……なんなんですか。急に飲みに誘ってきたかと思えば、人の性癖気になるとか。桐生さんは毎回、急なんですよ」
桐「急じゃなきゃ、その日は予定がーとか言って断ってくるでしょ、須藤さん」
須「……だいたい、あなたたちが俺のこと誘うときは、生徒の情報収集かと思ってました」
桐「まあそれも聞けたら嬉しいですけどね」
須「逆に俺は学校のことあんまり知らないんですけど。3人はなんなんですか。担当も学年もばらばらなのに仲いいみたいで。なんの集まりですか。みんな保健室でサボってるんですか」
柊「須藤さんのそういうサバサバしたとこ、好きだなー」
渡「サボってないですよ。俺は、桐生とは幼馴染なんで。桐生の方が年上で先輩なんだけどタメ口で話してます」
桐「あと、俺の彼女が結構保健室で休んでたから。柊にはそれでいろいろと世話になってて」
須「つまり、桐生さんがパイプ役みたいなポジションなんですね」
柊「まあ、きっかけはそういうこと」
桐「で。どうなんですか? 恋人いるんでしょ」
柊「たまーに見かける学校部外者の男の人。須藤さんの恋人でしょ」
渡「あ、俺も見ました。すごいかっこいですよね」
桐「うわ、俺、見てないや」
須「……どの人のことかわからないのでそれが恋人かどうかは断言できませんけど。たまにウロついてますね」
渡「会い来てくれてるんですね」
須「やりたいだけかもしれませんけど」
桐「つまり、恋人が来たときにはやってんだ?」
須「まあ。俺は基本、マグロですけど」
桐「あ、須藤さんが受ける側なんですね。喘がないの?」
須「……声くらいは出ますけど。ぼーっとしてるとまあそれなりに気持ちよくしてくれるんで、俺から求める必要性がないっていうか」
渡「いいですね、それ。なんていうか愛されてますね」
須「まあよく飽きもせずに俺なんかを相手に出来るよなーとは思いますが。向こうは向こうで入れれりゃいいんですかね」
柊「前戯が短けりゃ、入れたい気持ちが強いのかもしれないけれど」
須「……もはやなにが前戯なのかわかりません」
柊「どういう意味?」
須「前戯って本来、お互いの感情を高めるためのものですよね。あいつ、ほっとくと15分くらい足舐めてくるんで、たまに蹴り飛ばして止めさせてますけど」
渡「え、足? 舐め?」
柊「あ、それイイね。今度、宮本先生にしてもらおうかなー。いや、しようかな。どっちがいいだろう」
桐「確かに……。舐めさせたい気もするけど、舐めて恥らう雪之を見るってのもアリだよな。浩ちゃんは?」
渡「え……。鈴にそんな、舐めさせるとか……っ。頼めないけど、されたいなぁ。俺が舐めるのは一向に構わないけれど、鈴がそれで喜ぶとは思えないし。あー、でも舐めたいかな」
須「……基本、変態の集まりだったんですね。今、わかりました」