「んんっ……あっ……鈴っ……ぅん……あっ、あっ……いく……!」
潮噴きした後の性器を口に含まれて、たっぷりしゃぶられて。
歯止めがきかなくなっていた俺は、すぐにまた、イきそうになっていた。
「んぅ……どぉいきそ?」
鈴は舌を先端に絡めたまま、竿を手で擦りながら俺に尋ねる。
「はぁっ、あっ……ん……しゃせ……する……」
「いいよ。こないだちゃんと飲めなかったから、今度はちゃんと飲んであげる」
外でしたとき、つい鈴の口の中で出してしまったけど、その後、ちゃんと手に吐き出させた。
まあ、結局それも鈴が舐め取っちゃったんだけど。
わざわざ飲ませたいとは思わないけど、飲まれたい気持ちと、飲ませたくない気持ちが入り混じる。
鈴は?
たぶん、飲みたいって言ってくれそうだ。
ああ、よく考えたら、俺も鈴のなら飲みたいし。
悪いと思ってるんだけど、本当は飲んで欲しい。
「鈴……んっ……ああっ、んっ……いくっ……いくっ、んっ、あっ……んぅんんんっ!」
とうとう鈴の口のナカで射精してしまう。
鈴は、俺の期待通り、口に性器を含んだまま、コクリと喉を鳴らしてくれた。
「ん……はぁ……すず……」
こういう経験は初めてじゃないけど、なんだか無性に恥ずかしい。
「大丈夫……?」
鈴はやっと口を離すと、俺を見て頷いた。
「ん……大丈夫だよ。浩二、気持ちよかった?」
「うん……でも……」
申し訳ない。
顔に出てしまっていたのか、
「俺が飲みたくて飲んだんだから。むしろ出してくれてありがとう」
そうフォローしてくれる。
本当に平気なのかもしれないけど、鈴の許容量の大きさにもっと甘えたくなってしまう。
「鈴……あの……」
「なに? まだなにかしたいことある?」
もっとたくさん、エロいことしたい。
鈴に、ひたすら乳首を責められたい。
言う?
言っちゃう?
とりあえずもう一度、シャツをまくり上げる。
「その……」
「ああ、乳首、もっと弄って欲しい?」
はっきりと言葉にされてしまい、かぁっと顔が熱くなった。
恥ずかしいから、言葉にしないで欲しい。
そう思ってたけど、なぜか顔だけじゃなく、体まで熱くなるのを感じた。
小さく頷くと、鈴は俺の耳元に口を寄せて、
「浩二……ちゃんと口で言って? 浩二の言葉で聞かないと、勘違いしちゃうかもしれない」
たぶん、意地悪をしているつもりはないんだろう。
そう言って、俺の言葉を待つみたいに、じっと顔を見つめられる。
「……勘違いじゃ、ないから。だから…………」
「言いにくい? じゃあ……もう一回、ちゃんと聞くから、違ったら違うって言って?」
「うん……」
鈴は、そっと胸で刺激を待ちわびている乳首に触れながら、それでもそれ以上のことはしないで、俺に尋ねた。
「ここ……弄って欲しい?」
鈴の目は、俺の乳首を見ていて、俺の顔は見ていない。
頷いても、きっと届かない。
俺のを見ながら、鈴が舌なめずりをする。
「……ん……はぁ……はい……」
「ん……弄って欲しいんだね」
「はぃ……いじって……」
すごく恥ずかしいことを言わされている気がして、涙が溢れてきた。
視界が歪む中、鈴が俺をみあげてくれる。
「どういうのが好き? とりあえず転がしてみようか」
コクリと頷くと、涙の雫がこぼれ落ちていく。
「いいよ、泣かなくていいから」
優しくされると、余計に泣きそうになる。
鈴の右手の人差し指が、俺の左乳首をゆっくりと転がし始めた瞬間、体が小さく震えた。
「ぁ……あっ……んん……」
「もしかして、乳首で感じるの、恥ずかしい?」
恥ずかしい。
指摘されて、より恥ずかしくなる。
「ん、くぅ……」
「いいよ。恥ずかしくないから。感じるの、我慢しないで?」
「あ、ん……でも……」
「んー……じゃあ、我慢しちゃだめ」
鈴は、まるで言い聞かせるみたいに俺に言うと、転がしていただけの乳首をきゅっと摘まむ。
「ひぁっ……ぁん……んっ……」
「わかった?」
わかったのかどうかわからないけど、とりあえず、肯定しないといけない気にさせられる。
「浩二?」
「はぁ……はい……あっ、あっ……ん……わかっ……ふぁっ……」
「ここ、きゅ、きゅって摘まむと、すごく気持ちよさそうだけど、あってる?」
言葉通り、きゅ、きゅと強弱をつけられて何度も摘ままれると、胸から全身にかけてじんじん痺れるみたいな快感が走っていく。
「ぁああっ……あって……あって、る……ぁんっ……んっ……んぅっ」
「ほら、声も我慢しないで。しちゃだめ」
「はぁっ、はいぃっ……あっ、あんっ、んっ……ああっ……!」
「ん……かわいい。かわいい声たくさん出てる。本当に、乳首大好きなんだね」
「あっ……」
鈴にそう言われると、自分を知って貰えたからか、嬉しくてたまらない。
恥ずかしい自分を知って貰って、嬉しいってのもよくわからないけど。
そもそも鈴は、恥ずかしいことじゃないって言ってくれたし。
「鈴……あっ……あ……俺……がまん、しないと……はぁ……あっ……すぐ……すぐ、いっちゃう……」
「いいよ。右の乳首はどうする? こっちも弄ろうか」
「ぅん……ん……して……くださ……」
右の乳首もきゅうっと摘ままれながら、軽くひねられると、腰がビクビク震えた。
「あぁああっ、いくっ、いくぅっ……んぅんっ、鈴っ」
「乳首だけで、イケそう?」
「ひぁっ、あんっ……あぁあっ、だめぇ……!」
「だめ? イケない?」
「ああっ……ちがっ……いくっ……!」
「うーん。なんでイキそうなのにダメって言っちゃうの? いいんだよ? たくさんイって。続けて欲しくないならやめるけど。っていうか、やめちゃうよ?」
やめられる。
そう悟った俺は、慌てて首を横に振る。
「ゃあっ……やめな、で……ああっ、も、いく……いくからぁ……やめないでぇ……」
「うん。大丈夫。イかせてあげるね」
「はぁっ、はい……あっ、ああっ」
乳首を指で揉まれて、軽く引っ張られて、熱心に弄られると、すぐに限界が訪れた。
「ひぅっ……くぅっ……ぁんっ、あっ……はぁっ……いくっ、ああっ……あぁあああっ!」
もともと震えていた腰が、一段、大きく跳ね上がる。
「はぁっ、あっ……ああっ……ん!」
「浩二、射精せずにイッた?」
「ん……うん……乳首……だけだと、射精より、こっちの方が……」
「そうなんだ? そういうの、メスイキって言うんだっけ? かわいいね。乳首でメスイキしちゃう浩二」
乳首でメスイキするなんて、恥ずかしくて、また涙が溢れそうになる。
「浩二? 嫌だった?」
「ちが……ん……だって、こんなの、恥ずかしいし……」
「もう……俺はかわいいって言ったんだよ? 恥ずかしくないでしょ」
そう俺を慰めながら、鈴はキスをしてくれた。
たまらず、鈴の背に手を回す。
「はぁ……ん……鈴……」
「んー……どうしたの? なんか甘えられてるみたい」
「うん……」
甘えてる。
甘えてるし、もっと甘やかして欲しい。
そんな風には、さすがに言えないけど。
「そういえば浩二……ときどき敬語になってたよね? なんで? 俺のこと誰かと間違えた?」
少し体が落ち着いてきたのを見計らってか、鈴が尋ねる。
「ま、間違えてなんかないって」
「じゃあなんで、俺に敬語使うの?」
敬語ってほどのものじゃないけど、つい『はい』とか『してください』とか言っちゃった記憶はある。
なんでかって。
「……わかんないけど。なんとなく、流れで……」
「うーん?」
「鈴の聞き方が……なんか……」
「あ、怖かった?」
「ううん。すごい……心地よかったから、それはいいんだけど。指示みたいな感じで言われると、はいって答えた方がいいような気がして」
従順でいたいと思ったのかもしれない。
「心地よかったんだ? 浩二、指示されるの好き?」
「え、どうだろう。そう……なのかな」
いまいちピンとこない。
そもそも、ちゃんと指示されたわけでもないし。
「じゃあ、試してみよう。浩二……して欲しいこと、他にあるなら言って?」
「それって指示? お願い?」
「うーん……お願いっぽくなっちゃうね。もっと……言わないと駄目……とか?」
「それは注意っぽいけど……悪くない……っていうか、ちょっといいかも」
なんだか鼓動が速くなる。
「言わないと駄目、しないと駄目……みたいな感じにされたいんだ?」
顔を覗き込まれると、俺はほぼ無意識に頷いていた。
すぐさま気づき、慌てて首を横に振る。
「あ……えっと、やっぱり違うっていうか、その……」
「違うの? ちゃんと俺に教えてくれないと、嫌なことしちゃうかもしれないよ?」
なぜだろう。
優しく注意されると、妙にゾクゾクする。
「なんか……鈴に、指示とか、注意とかされると……イイ……」
自分でも理解できない感情を伝える。
鈴は、そんな俺を見てにっこり笑う。
「かわいい。なんか甘えたがってるみたい」
「え……そ、そう?」
「うん。そういうときは、甘えたいって言ってくれたらいいのに」
そんなこと言えない。
そう思ってたけど。
「……言って?」
少し念を押すように鈴に言われた瞬間、なにかのスイッチが入ったみたいに、従いたくなった。
言わないと駄目だとは言われてないけど、そのニュアンスを孕んでる。
「俺……」
「うん」
「あ……甘やかして……欲しい、です」
敬語で伝えると、なんだか従わされている感じがした。
恥ずかしいけどやっぱり心地いい……というよりゾクゾクする。
「よくできました」
鈴に頭をヨシヨシ撫でられて、うっとりしてしまう。
俺はまた、全身で甘えるみたいに鈴にしがみつくのだった。
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