「ぁっんっ…ぃいっ…もっとっ…やぁっ…もっとぉ…っ」
「かわいいです…。中で出していいですか?」
「はぁっ…出してっ…ぁんっ…もぉっ、中っあぁああっ」


……やばいって……。
なかなかにイイタイミングで目覚ましが鳴って。
起きたらやっぱり、俺の股間はばっちり当たり前のように硬くなりまくってるし。

なんて夢見てんだ。
柊先生と…。
やるだけならともかく、あんな積極的に欲しがって。
馬鹿。
合わせる顔ないよ、もう。

確かに、寝る前、エロいことしたし、柊先生のこと考えまくってたし。
こういう夢見てもおかしくないけれど。

…なんか夢だと羞恥心とかなくって結構、良かったりして…。

期待してんのかなぁ、俺。
柊先生の家に行けることとか。

不純だ。
腐ってる。
とっとと修学旅行終わらせたいとか思ってるし。
いや、そりゃ無事終わらせたいという気持ちはもちろん、普通にあるけれど。
早く柊先生のところへって?

駄目だ駄目だ。
なんでこんなことになったんだろう。
離れてそんなに経ってないのに。
会いたいだなんて。

……というか、俺は本当に会いたいのだろうか。
それともやりたいのか?
まぁそんなんは考え出したらキリがないから、ほうっておこう。
いつも、キリないこといろいろ考えちゃったりしてるけど。


なんだかんだあったけど、悠貴のこともある程度解決した…のかな。
樋口先生にあとでお礼言わなくちゃ。
あと、桐生先生にも。

あぁ、柊先生のこと、いろいろと意識させてくれたのも、この2人が少し絡んでるような。

拓耶と陸も見つからなかったみたいだし。

やりきった。
そんな気持ちでいっぱいだ。
疲れたなぁ。
家に帰るまでが遠足です…というありがちな言葉が頭を過ぎる。
そう。
あと少しだ。

それでも、飛行機の中、俺は先輩の先生が隣に乗っているにも関わらず、つい眠ってしまっていた。


無事に学校へついても、俺は気が気じゃなかった。
だって、今日は柊先生の家に行くわけで。
大丈夫か。
いろんな先生の言葉が耳に入らない。
生徒の言葉すら。
お別れの挨拶くらいのもんなんだろうけれど。

「あれ、柊せんせー♪ こんな時間まで仕事?」
拓耶の声。
その言葉に、体がビクついた。
柊先生の所へ数人の生徒が寄って行く。

俺が帰る時間に合わせて外に出てきてくれた…とか。
学校でずっと待っててくれたんだよな。
だって、帰っててもおかしくない時間だし。
そう思うと、なんだか無性に緊張してくる。
いや、でも、こう生徒にバレバレってのもどうなんだ?
ここは、なんか上手く言い訳して逃れてくれないと。

「みんなのお迎えだよ♪」
にっこりとそう生徒に笑いかける柊先生は、俺に気付いてるんだろうか。
いや、気付いてるでしょう?
生徒じゃなくって、俺のこと迎えに来てくれてるんですよね?
あぁ、俺、なに生徒に嫉妬してんだか。
今、この場で俺のお迎えだなんて言えるわけないだろう?

解散を言い渡されてから、少し時間をかけて、生徒たちは帰って行く。
それを見送ったほかの先生も。


俺柊先生だけが、運動場に残って。
棒立ちでなにも出来ないでいる俺の元へ、柊先生が歩み寄った。

「…おかえりなさい」
「あっ…ただい…ま…」

なんだか、緊張してしまい、妙に気恥ずかしかった。
少し離れただけで、会いたがった自分を思い出してしまう。

「疲れてますか? …疲れてますよね。…一緒にご飯食べて寝るだけですから。ね」
「あ…はい、大丈夫です…」
熱におかされているようだった。
ボーっとして。

柊先生の車は、大きめで、助手席へと座らせてもらうと、運転席側から腕を引かれ、不意打ちみたいにキスをした。
「んっ…」
舌が絡まってものすごくゾクゾクした。
なんていうか、こう夜に外でって。
車だけど。

興奮するかもしれない。
変な気分だ。

なに素直に受け止めてんだ、俺。
もう少し抵抗する…とか。
よくわかんなくなってきている。

「お疲れ様…」
口を離して、俺の目の前で、柊先生はそう言ってくれる。
「…は…い……」
「どうしたんですか。いやにおとなしいですね。そんなに疲れちゃいました?」
もちろん、疲れてはいるけれど、それだけじゃない。
わかってるんじゃないのか?
俺が、意識していることに。
今朝、変な夢見ちゃったし。



一緒にご飯食べて寝るだけ。
あ…寝るんだ?
泊まり?
あんま深く考えてなかった。


ホントに食べて寝るだけ…?
あぁ。
俺はなにを期待しているんだろう。



修学旅行中も、柊先生のことばかり考えていた。
チラっと運転席を見る。
片手で運転する柊先生の姿がやたらかっこよくて、ドキドキしてしまうから。
もう駄目だ。

なんとなく慌てて顔を背けて、外を眺めた。
と、俺の右手に重ねられる手の感触。

柊先生の手だ。

もちろん、嫌がることも出来ないし。
なにも言えない。
柊先生は、あいかわらず前を向いていた。

俺の手を撫でる感触に、少しゾクゾクした。
なんでそんないやらしい手つきなんだろう。
頭がボーっとするくらいに心地良い。

「…はぁ…っ」
嘘…。
俺、手撫でられただけで感じてるかも。
いやらしい気分になってくる。
というかもう、柊先生と会うだけでやばいかもしれない。

柊先生の手が、俺の股間に触れる。
「っなっ…」
「硬くなってますね」
ソコ撫でられて硬くなるならともかく、撫でられる前から硬くしてるのとか恥ずかしい。
「そのっ…」
「んー…。なんですか?」
いや、なんですかと言われましても。
あいかわらず柊先生はなんでもないことのように、俺の方も見ないで運転を続けている。
それでも、なんだか柊先生の手はいやらしく俺のをズボンの上から揉みしだいていくもんだから、なんていうかもうやばいんですけど。
「は…ぁっ…ちょっ…っンっ」
「…じれったいですか…? チャック下ろして…出してくれたら直接、擦りますよ…?」
「っ…なに…言って…っ」
じれったい。
だからって、自分でそんな…。
「このままが好きなら、このまま、ズボンの上からしますね」
片手で俺のチャック下ろせるくせに。
なんで。
「はぁっ…ご飯食べて…寝るだけってっ…」
「……そうでしたね。じゃ、やめましょうか」
「え……」
そう言うと、柊先生は俺のを弄っていた左手をハンドルの方へ。

俺の体は熱くてたまらないのに。
こんな状態でほっとかれたらおかしくなるだろう。

「っ…せんせ…っ」
「どうして硬くなってたんですかね」
どうしてと言われても。
「っそれはっ……柊先生がっ…」
「俺のせいですか?」
手を撫でてくるから、変なこと想像しただなんて。
「いえ……その…」
「ずいぶん、いやらしい体になりましたね」
そんなことを言いながら、柊先生はまた俺の股間へと手を当てた。
「っ…ん…っ」
「ご飯食べて、寝るだけにします…?」

俺、絶対、そんなのもう無理だ。
だって、ずっとされてしまうことばかり考えているし。
してくれないとおかしいなって思っちゃいそうなくらいだし。
いまでももう、体が熱くてたまらないし。

やりたいのか。
あぁ、そうか。
って、自覚したらもっとおかしくなりそうだ。


かにズボンの上から撫でられて、もどかしいようなその刺激に頭がボーっとした。

駄目だと思うのに、恥ずかしいのに、腰が浮いてくる。
自ら腰を動かすと、少し強めに柊先生の手が俺のに当たってたまらなかった

「んっ…ぅんっ…ぁっ…」
「どうします…?」
どうしますって?
ご飯食べて寝るだけか。
やるかって?

したい。
それを俺に言えって…?
「はぁっ…せん…せ…っんぅっ」
わかってるくせに。
俺がしたがってるって。

チャック下ろして…出してくれたら直接、擦りますよ

って。
さっきの言葉が頭ん中をぐるぐる回って。
それしか考えられなくて。
自らズボンのベルトに手をかけていた。
「っ…せんせぇ…っ」
なにしてんだ、俺は。でも、止まんない。
手が震えて、上手く外れない。

それでも、なんとか外して、チャックを下ろして。
自分のを取り出すと柊先生の手が俺のを直に掴む。
「っひぁあっ…!」
体が大きくびくついた。
なんて声出してんだ俺は。
ただ掴まれただけだろ。
柊先生の指先が、亀頭を撫でて、その指先がぬるぬるとすべる。
「ンっ…ぁっ…あっ…」
じれったく撫でられて、また自ら腰が動いて。
恥ずかしくて涙が溢れてきた。

不意に手が離れ、どうしたんだろうと視線を向けると、マンションの駐車場。
車を停めると身を乗り出した柊先生が俺の股間に口付ける。
「ンっ…あっ…せんせ…っココ…っ駐車場…っ」
「そうですね」
「そうですねってっ…誰か…っ」
「大丈夫ですよ」

なんでそういう根拠のない自信が持てるんだろう。

根元からたっぷりと舌を絡めて、指でも擦られて、ものすごく気持ちよくなる。
「はぁっあっっ…んーっ…だっめ…ぁっ…んっ」
「気持ちいいですか…? 出していいですよ」
出していいって。
柊先生の口に…?
「そんな…っぁっあっ…やめっ…だめ…ですっ…俺、ホント、あっ…」
我慢しなきゃとか遠慮してる余裕なんてなかった。
「じゃあ、やめます?」
馬鹿な。
やめれないってわかってるくせに。

指で擦るのを止めてしまい、じれったく舌先でチロチロと弄ぶように先の方を舐めあげる。
「ぁあっ…ぉねが…っ…もぉっ…あっ…」
もっと。
今朝見た夢を思い出す。
ものすごく欲しがって。
正夢か。
そう自覚すると恥ずかしくて言えなくなる。
「言ってください…」
柊先生の視線が俺へと向けられる。
俯いたまま目を瞑ったら、涙が零れ落ちた。
「ぅあっ…んっ…せんせっ…あっ…いやっ…」
「嫌…?」
柊先生が企むように笑うのが、ぼやける視界の中、理解出来た。

シートベルトを外されて、
「腰、浮かしてください」
そう言われると、意味がわからずとりあえず従ってしまう。
浮かせる俺に合わせて、ズボンと下着を膝下あたりまで下げられる。
「っ…や…め…っ」
「…やめて欲しいんですか…?」
やめて欲しくない。
もっと先までして欲しい。
だからこそ、ココでしちゃ駄目だと思うわけで。
あぁ、俺は馬鹿だ。

ぬめりが取られ、柊先生の指が、後ろの入り口を撫でて、まさかここでここまで…とか驚いているうちに、ゆっくりと入り込んでくる。
「ぁあっ!! やぁっ」
散々焦らされたせいもあって、指先が奥まで入り込む感触に体が跳ね上がる。
「あっ…んっ…無理…っ…」
「動かしますよ…?」
これ以上ココでされたら、イっていまうかもしれない。
いや、かもしれないじゃなくって。
本当に、イっちゃうって。
「やめっ…俺、もぉっ…や…っ…うごかさなっ…」
少し動かされるだけで、体がゾクゾクした。
駄目だっつってんのに。
柊先生はまったくとめてくれそうにない。

「やっ…あっ…っあっぁんんっ」
慌てて両方の手で、口を押さえる。
「抑えないで…」
耳元で囁かれ、それがなんとなく命令のようで。
一応先輩だし、逆らえるわけがない。
「っでもっ…あっ…」
「聞かせてください」
俺はしょうがなく両方の手を離し、それでも必死で声を殺した。
が、無理。
止まらない。
「ぁっんっ…ぁあっ…ぃっちゃう…っせんせぇっ…あっ…あぁあああっっ」

こんな場所でって思ったけれど、それでも我慢出来ずにイってしまう。
「っ………すい…ませ………」
脱力状態で、なんとか謝るだけの声しか出ない。

「いいですよ…。俺の部屋、行きましょう…?」

結構、普通の会話のようなテンションですけど。

俺が出した物は、柊先生が口で受け止めてくれていた。
恥ずかしくてたまらない。

「聞いてます?」
「っあっ…はい…っ…行きますっ」
想像以上にボーっとしてしまっていたことに気付き、慌ててズボンと下着を穿いた。