美和の足。
 すっげぇ気持ちよかった。
 今は机の方を向いて、床についてる。
 あの足でまた踏まれたら……。
「んっ……」
 想像しただけでやばいかも。
「ぁっ……あっ」
 なに声出してんだよ、俺。
 だって、ホントにあれ、すっげぇ気持ちよかったんだ。
「……なに、玲衣くん」
 俺の声を聴いてか、もう一度、振り向いてくれる。
 今度は、問題集も持ってない。
 まる見えだ。
 視界に足が入る。
「ぁっん……っ」
「なんで、そんな声出してるの?」
 踏めよ、早く、踏んで。
 我慢出来ない。
 踏んで欲しいし。
 そもそも抜きたい。
 っていうか、もうセックスしたい。
 最近してない。
 だって美和は家に帰ってたし。
 夏休み前はしょっちゅうしてたのに。
 前はいやだったけど、美和のが入るとすっげぇ気持ちよくて。
「はぁっ……ぁっ……」
 アレで、中擦られて、たくさん声出すと、ホントたまんなくて。
「ひぁっ……んぅんんんっ!!!」

 イク。
 違う、イった。
 見上げると視界がぼやけてた。
 涙が溢れる。
 美和が、笑ってるようで、とにかく恥ずかしいのに、それでも今はセックスしたい。
「まだ、宿題終わらないから」
 そう言うくせに、しゃがみこんで俺のズボンを脱がしに掛かる。
「想像しただけでイっちゃったの?」
 バカ。
 お前がギリギリでやめたせいだ。
 ズボンとパンツを脱がされて、足を開かされる。
 指、入れられる?
「っ美和……っ」
「もしかして相当溜まってる?」
 美和は俺の目の前で指先に唾液を絡め準備をすると、狭間の襞をぬめったその指で撫で上げる。
「ぁっ……あっ」
「ね。約束は守るためにあるんだよね」
 なに言ってんのこいつ。
 指先が離れてく。
 やだ。
 入れろよ、バカ。
 見上げるとまた笑顔を向けられる。
 むかついて顔をまた下に向けると、美和は手にローターを持っていた。
 唾液を絡めたのか、少しテラつくそのローターを入り口に押し当てる。
「美和……っ」
「うん。入れてあげる」
 ゆっくり中へと入り込んでくる。
「ぁあっあっ! んーっ」
 ずるりと楕円形のそれが入り込み、浅めのところに収まると、小さく震え始めた。
「ぁっあっ」
「じゃあ、宿題進めるね」
 耳元でそう俺に教えてくれてから、また美和は机に向かった。

「ぁっん、んっ! はぁっ」
 気持ちいい。
 久しぶりに中になにか入れた。
 少し身動ぎすると、ローターの堅いのが内壁に当たって、震えてたまんない。
「ぁああっ! ぁんっ」
 やばい。
 気持ちいい。
 気持ちよくて声とかどうでもいい。
 美和が、そこにいるのに、うまく頭働かない。
「美和ぁっぁんっ! あっ……あっ」
 違う。
 俺、なに美和に聞えるよう声出してんだろ。
 美和の名前までわざわざ呼んで。

 ほっとくなよ、バカ。
 早く、セックスして。
 したい。
 エッチしたい。
 宿題なんてもうどうでもいい。
 忘れてもいい。
 1日先生に怒られれば済むだけ。
 でももう、セックスは今しないと俺の体がおかしくなる。
「ぁあっあっ美和ぁっいくっ……ぁあっあぁああっ!!」

 イったのに、止まんない。
 ローターも俺の体も止まってくれない。
「美和ぁっあっあっ……ゃくっあ、はやくっ」
「意外と宿題残ってるよね。まだかかるかな」
「も、いいっ。ぁあっあっ、いいからぁっ」
「……泣きすぎ」
 そう言って、しょうがなくなのか俺のところへ来てくれる。
 ローターを引き抜いて、コードを外して。
 よかった。
 これで俺、セックス出来る。
「精液でべたべただね、玲衣くん」
 俺の精液を拭うと、美和は取りだした自分のに塗りたくった。
 あの、ぬるついたチンコを俺の中に……。
「はぁ……っ」
「でも、この量の宿題はまずいね。間に合わないかも。やっぱ2人でやる?」
「いい……間に合わなくても….…」
「駄目だよ。セックスしたくて宿題やらないなんて」
 笑われるがどうでもいい。
 宿題とセックスならどう考えたってセックスしたいに決まってる。
「……おいで」
 美和は、低めにした回転椅子をロックして座り、俺に手を差し伸べる。
「なに……」
「乗って。しよう」

 手を取ると引き寄せられ、体を抱かれた。
「跨いで、自分で入れて」
「んっ……」
 ゆっくりと襞を押し開くようにして、美和の先端を飲み込んでいく。
「んぅんんっ!!」
 美和の……。
 ローターよりでかくて、気持ちい。
「ああ、久しぶりだからキツいね。大丈夫?」
 美和の問いかけに答える余裕もなく、ずぶずぶと中まで。
 ローターが届かなかったところ。
 奥に美和のが入り込んできて、内壁を擦っていく。
「ぁあっあっ! あぁああっ!!!」

「入れただけでイっちゃった? でも、少し力抜けたかな」
 全部入り込み、美和へと体を預ける。
 背もたれが邪魔で抱きつけない。
 美和の肩に顔を埋め、腕のシャツにしがみついた。
「はぁっあっ……はぁっ……」
「じゃあ、俺は宿題進めるからね」
 言うと思った。
 なにも答えないでいると、美和が俺の体を左腕で抱いてくれた。

 少し腰を回すと、内壁が擦れて気持ちがいい。
 なんで、美和のチンコはこんなに気持ちがいいんだろ。
「はぁっあっあっ……んっんっ! あっ」
 熱い、気持ちいい。

 頭がボーっとする。
 そのとき、音楽が流れてきて、携帯が鳴ってるのだと気付いた。
「……玲衣くん、携帯鳴ってるよ」
 どうでもいい。
 無視して、後で返そう。
「誠樹って出てるよ。うちのクラスの誠樹くんだよね」
「はぁっ……んっ……」
「代わりに出るよ」
 なんで。
 そう思うのに、もう俺ん中、チンコ入っててそれどころじゃない。

『玲衣? 明日の朝なら少し早めにそっち着くし、手伝えそうだけど』
 誠樹の声が携帯から洩れて聞えてくる。
 そっか。
 夜行バスで来るってことだもんな。
「はぁっ……ぁっあっ」
「玲衣くん……声、聴かれるよ」
 声、抑えないと。
 駄目……抑えたら気持ちよくない。
「ぁっあっ……はぁっ……っ」
『玲衣? 聞いてる?』
「……もしもし。美和だけど」
『え、美和?』
「ごめん。玲衣くんの代わりに出ちゃって」
『そっか。やっぱり美和が宿題手伝ってんの?』
「うん、今、やってるよ」
 美和がしゃべると、変に体が揺れる。
 気持ちいい。
「あっあっ……ん、はぁっ」
『……やってるのは宿題?』
「ぁんっ! 美和ぁっ……あっあっ」
「うん、俺は宿題やってるけど、玲衣くんはやってないかな」
『え、聞いちゃっていい? 今、ハマってたりする?』
「……うん、入ってる」
 入ってる。
 美和のが、俺ん中に。
 誠樹に声、聞かれてる。
「ぁあっっあっ……やっいくっ……あぁあっ」
「駄目だよ、玲衣くん」
 耳元で教え込まれるけれど、頭が働かない。
 だって、友達に聞かれながらセックスとか、すげぇ興奮してたまんない。
 俺、バカだ。
 でも、とまんない。
 体を揺らして、自分のペニスを美和のシャツに擦りつける。
 美和のが中で、俺の内壁を擦ってくれる。
「ぃくっあっ……ぁあっあっあっ!」
「宿題は、今日中に終えれると思うから、大丈夫」
『そっか。わかった。邪魔して悪かった』
「いや。むしろ聞かれて玲衣くんも興奮してるし。いいよ」
『……そう。じゃあ』
「うん、ありがとう」

 コトリと電話を置く音がした。
「ぁあっん、美和ぁ」
「聞かれたままイきたかった?」
 わからないけど今、すごく気持ちがよくてイきそう。
「美和ぁっ……出してっぁっあっ」
 中で出されるとすごく熱くなれる。
「もうちょっと乱れてくれないと、イけないかなぁ」
「ゃっあっ……あっだめっぁあっ、もぉっあぁああっっ!!」

 我慢出来ずに1人でイってしまう。
「っんっ……ばっか……なんで、イかねーんだよ……っ」
「そんなに、一緒にイきたかった?」
 中で出されて、最高の形で終えたかったのに。