あれからことあるごとに、きおとシた。
俺なしの生活なんて、きおが考えられなくなるくらい。
俺がきおのそばにいて、こうしていることが日常になるくらい。
「あぁ……あ……ん……ああっ」
日常とまではまだいかないかもしれないけど、きおのこういう声を聞くのも当り前になった。
こんな当たり前がくるなんて、思ってなかったけど。
「んー……いきそ? だったら、俺の名前呼んで……教えて?」
ベッドの上に座って、きおの体を後ろから抱き締めて、緩やかに腰を揺らしながら、耳元で尋ねる。
きおは、俺のモノを深く咥え込んだところをビクビク震わせながら、小さく頷いた。
「はぁ……しの……あ……ぁ、ん……ああっ……いくぅ……」
「何回目?」
「はぁ、は……あ……あ……さん、かい……」
「ああ……射精しそうなんだ?」
3回目の射精。
それで、5回目の甘イキ……今度は本イキか。
「どっちもイきそうだよね。はぁ……俺も、出すよ……」
「ああっ、うん、ああっ……いくぅ……はぁっ、しのぉ……あぁ、あっ、あああっ!!」
きおはどうしてこんなにかわいいんだろう。
かわいくてたまらないし、いまの生活に不満はない。
それでも、きおがこんなにもかわいくなってしまったのには、きっかけがあって。
それは、俺じゃない。
出会ったのがいまだったなら、なにも思わなかっただろう。
でも、もっと前から近くにいたのに――
「ん……う……しの……?」
「ん……気持ち良かった?」
「……ん……考えごと、してる?」
ああ、どうやらこういうのはバレてしまうらしい。
こんなに蕩けて、イキまくってるのに。
「ごめんごめん。束縛しちゃいたいなぁって考えてた」
そばにいたのにこうなったんだから。
「……冗談だよ。気にしないで」
気にしてくれなくていい。
「はぁ……自分だけだと思うなよ……」
「ん、どういうこと?」
「俺も……束縛したい……」
しのは、俺の腕に手を絡めながら、優しく、強く、俺のモノを締めつけた。
「うん……きおくん、待って。またしたくなっちゃう」
「うん、ん……したい……」
「……こっち向いて」
「なに」
「キスしたい」
「うん、ん……んっ……はぁ……」
息苦しいのに、顔をこっちに向けてくれるきおと口を重ねて、舌を絡め合う。
俺じゃない誰かがきっかけで、こんなに重い愛情をいだくようになってしまったけど、そのきっかけがなかったら、お互い抱いていたのは軽い愛情で、気づかないフリをしていたかもしれない。
舌を絡めたまま、射精したばかりのきおの先端を指でゆるゆると撫でてあげる。
「ひぁっ……くぅ、う……あ、あ……」
「ん……舌、出して……? もっと、きおの舌、味わいたい」
顔を寄せて、きおの口内に舌を差し込む。
「はぁ、ああ、ん……う……う、だめ……」
「なんで……ダメとか言わないで?」
きおの腰は、わずかに震えていた。
それすら愛おしく感じながら、尿道口を指先でくすぐる。
「はぁ、ああっ、あっ……んぅん……でる……!」
「んー……?」
気づいてるけど、気づいていないふりをして聞き返す。
「はぁ、はぁっ……それ……んん、しお、でる……あっ、あっ」
きおは当然、俺が気づいていることに気づいているだろうに、それでも、俺が望むように応えてくれた。
「いいよ。出しちゃおっか」
「はぁ、あっ……あっ、んぅんんっ!!」
宣言通り、亀頭を指先で弄られたきおは、体をビクつかせて潮を吹く。
「ん……かわいい。かわいいよ、きおくん。もっと出していいからね」
「はぁ、あ……や……」
きおの手が、やめさせるように俺の手首を掴んでしまう。
「や? でも……きおくん、俺以外の人の前でも、潮吹きしちゃったんでしょ?」
「ん……!」
自分がすごく意地の悪いことを言っている自覚はあった。
それでも、きおは俺の手首から手を離すと、かわりに耐えるみたいに腕を掴んでくれる。
「うん……ごめんね。きおくんかわい。出して……」
「はぁ、あっ……うぁ、ん……ああっ、あっ、あんんっ!」
「うん、出てるね……もっと吹ける?」
いじるたび、きおは性器から潮を溢れさせた。
「あ、あっ……だ、め……しの……あ、ん、あっ、あっ……いく……!」
「ああ……気持ちよくなってきちゃった?」
潮を吹くたび、俺のを咥えてるきおのナカがうねる。
「ん……きおくん、それ、俺も気持ちよすぎ。はぁ……残ってんの、また出ちゃう……」
さっき出したのに、きおのナカが気持ち良すぎて、少し前からすでに硬くなっていた。
じっとしているつもりだったのに、促されるようにして腰をくねらせてしまう。
「あっ、あぁあ……いく……! あん、あっ、しの……ああっ、くぅんんんっ!」
ちゃんと俺の名前を口にして達してくれるきおに、愛おしさが増す。
俺もまた、きおのナカに吐き出しながら、きおの体を抱き締め直した。
「ん……ふ、う……はぁ……は……」
あまり刺激を与えないように、繋がったまま。
そうしてじっとしていると、少しずつ、きおの体も落ち着いてきてくれているみたいだった。
「潮吹き、させたろ。篠以外の人の前でもしたとか言って……」
まだ少し、気だるい口調できおが言う。
「ごめん。いまさらなのに……きおくんの優しさに付け込んじゃった。そんなに嫌だった?」
潮吹きさせられたことより、そういう優しさに付け込んだ意地の悪い行動の方が、引っかかっているのかもしれない。
「……俺も、別の人にされた以上のこと、篠にされたい気分だから、それは、いい」
「……いいんだ?」
「ん……というか、あれ……なんか、すごい、きた……」
そう教えてくれながら、きおは俺の手に指を絡めてきた。
「それって……嫉妬する俺に意地悪されて、悦んじゃったってこと?」
「……これからずっと、ねちねち嫉妬され続けんのは、たぶん困るけど」
「うん……」
「俺も申し訳ない気持ちになるし」
きおが申し訳なく思う必要はない。
「きおは、悪くないよ」
きおが気にしないように、嫉妬の感情はあまりぶつけないようにしないと。
「俺も……」
「ん……?」
「無理かもしんないけど。俺も……篠が俺以外の人にしたこととか、されたこと、全部させたい」
嫉妬なのか、なにかわからないけど、そういった感情を向けられて『すごい、きた』って言ってたきおの気持ちを理解する。
「ん……ね、今の、俺もすごいきちゃった。いいよ。無理じゃない。全部しよ。誰かにしたことも、してないことも、されたことも、されてないことも……一緒にしよ」
「うん……」
なにしようか、なにしてもらおうか。
とりあえず今日も、まだまだ終わりそうになかった。
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