鳥島先生は、俺の体をベッドに押し倒すと、ズボンと下着を引き抜いた。
「あ……」
「うん……しっかり勃ってる。うれしー……。ゴム、はめたことある?」
「……ない」
「俺がはめてあげる。それとも自分でしたい?」
「したいとか、ないけど……してもらうのも、変じゃ……」
「変じゃないよ。相手が俺なら、全然気にしないし」
 たとえば、誰かとそういう状況になったとき、自分ではめられないなんてのは恥ずかしいことだろうけど。
 誰かなんてのは考えられない。
 鳥島先生だけ。

 ゴムをはめられる……それだけで俺の心臓はバクバク音を立てた。
 反応した性器も、いつも以上に大きくなっている。
 鳥島先生は丁寧に、ゆっくり俺のにゴムをはめてくれたけど、それだけで腰が震えそうだった。

「ん。できた。じゃあ、俺が上に乗ろうか。それとも、自分で入れてみる?」
 ……ようは騎乗位で鳥島先生が自ら受け入れてくれるか、俺が入れるかだろう。
「そんなこと、聞かれても……」
「じゃあ、佐藤先生に入れてもらおっかなー」
 鳥島先生は服を脱ぎ捨てて、俺を起こす。
「プラグ入ってるから、抜いてくれる?」
 そう言うと、仰向けに寝転がりながら足を開いた。
「あ、ここ、見るの平気?」
「それは……大丈夫」
 直接見るのは初めてだけど、動画である程度見ているし、前に鳥島先生といろいろしたとき、俺の方は、その辺まで見られてる。
「あの……プラグって……」
「うん。知ってる? アナルプラグ。準備しておくって言ったでしょ」
 鳥島先生は、両足を抱えるようにして足の付け根を見せつけた。
 そこにはたしかに、なにか……プラグのようなものが入っている。
「はぁ……見られると興奮しちゃうね。抜いて欲しいけど、俺が押し出そうか?」
 なにが正解かわからないけど、抜いて欲しいと言うのなら、そうするべきなのかもしれない。
 わからないなりに、プラグのストッパーに手をかける。
「ん……一応、ゆっくり……ね?」
「うん……」
 言われた通り、ゆっくり優しく引き抜こうとしたけれど、思った以上に力がいるらしい。
「はぁ、は……ごめん、ね? 気持ちよくて……締め付けちゃってる……もうちょっと、強く引っ張っていいよ……?」
 鳥島先生の声色から、興奮が伝わってきた。
 ただ俺になにかを指南してくれる立場だったのに、ちゃんとその気になってくれているらしい。
 少し力を入れて手を引くと、ストッパーの先にある球体がずるりと溢れてきた。
「んん、ん……あ……それ……あと……2つ、入ってる、から……」
 スペード型のプラグだと思い込んでいたけど、球体が3つ……アナルビーズのように連なっているらしい。
 こういう状況の動画を見たことはあったけど、実際、目の前で見るのとはわけが違う。
 しかも引き抜いているのは俺自身。
「佐藤先生……平気? 触りたくないとか……」
「それは、大丈夫……」
「ん、よかった……じゃあ、続き……して?」
 この人は、どうしてこんなに色っぽい声を出すんだろう。
 声だけじゃない。
 視線も、表情も、体も……すべてが色っぽい。
 今の俺に、そう映っているだけなのかもしれない。
 ただなにか火をつけられたみたいに、体が熱い。
 ひとまず俺が今やらないきゃいけないことはなんなのか……どうにか心を落ち着かせて、また、ゆっくりプラグを引っ張る。
「くっ……ん……」
 鳥島先生の顔が歪む。
 腰も少し浮いて、引き抜かれるプラグに反応していた。
 俺の行動ひとつで、この人はこんなに表情を変えて、息を荒げて、興奮してくれる。
「ん、そのまま……」
 2つめの球体が零れて、最後の1つも抜けてしまうと、ぽっかり開いたそこが、きゅうっと収縮するのが見えた。
「はぁ……見え……る? ナカ……ここにさ、入れて……?」
「……いい、の?」
「うん……さっきまでプラグ入ってたから……もう欲しくなっちゃってるし。濡らしてあるから……大丈夫……」
 これだけリードされて、お膳立てされて、やることがわからないほどバカじゃない。
 自分のもしっかり勃っていて、覚悟を決めるように先端を押し当てる。
「ん……ゆっくり、ね……?」
「ん……」
 促されるようにして、少し腰を押し進めると、そこは柔軟に口を拡げ先端を飲み込んだ。
「あ……」
「うん……いいよ。そのまま……締め付けないようにするから……もっと……」
「あ……ぅ、ん……んん……」
 返事をしようとするだけで、呻くように声を漏らしてしまう。
「はぁ……俺……あ、声……」
「うん? いいよ。出して……?」
「する方……なのに……」
「そんなの全然、気にしなくていいから。俺も……はぁ、声、出しちゃうね?」
 入れられる側が喘ぐシーンは動画でよく見てきたけれど、入れる側が喘ぐ姿は、あまり印象に残っていない。
 ただ、手で擦られたり、舐められたりして喘いできた俺が、性器を粘膜に包まれて声を漏らしたとしても、とくに不思議なことではないのかもしれない。
「はぁ……んん……」
 声を押し殺しながら、少しずつ狭い鳥島先生のナカに入り込んでいく。
「んー……うん、ん、佐藤先生の……ああ……あたって……」
「あたって、る?」
「うん、ん……はぁ、そこ……ん、すきなとこ……だから……はぁ、あ……覚えておいてくれる……?」
 どう覚えたらいいのか、よくわからなかったけど、思ったより浅いところが好きらしい。
「とめた、方が……」
「ううん……もっときて……? 佐藤先生の、いっぱい欲しいからさ。佐藤先生も、いっぱい入れた方が、いいよね?」
「……たぶん」
「うん……入れてみよっか」
 俺が距離を詰めると、鳥島先生はより深くまで俺のを咥え込んでくれた。
 ただ、鳥島先生の体は小さく震えて、足を抱えていた手でベッドのシーツに爪を立てる。
「んう……はぁあ……あ、あ……」
「鳥島先生……? あ……ほんとに、大丈夫……?」
「ん、うん……大丈夫……大丈夫なんだけど……そこ、指も、プラグも届かなかったし……あ、はいってんの、佐藤先生のだって思ったら……あ……んぅ!」
 ふいにナカが締まったかと思うと、内側の粘膜が波打った。
「あ、あっ……んん……」
「ごめ……はぁ、開いてたかったけど……ふぅ、う……締めちゃった……ああ……締めると、佐藤先生の、もっと感じちゃうなぁ……」
「待っ……これ、きつくて……」
「うん、ん……大丈夫?」
「はぁ……うん……あの、これ……あ、んん……どこまで……」
 さすがにこれ以上入れない方がいいだろうか。
 そう戸惑っていると、ベッドに手をつく俺の腕を鳥島先生が掴んだ。
「いいよ……? 全部、入れて……? 大丈夫だから……」
 鳥島先生の足が腰に絡みついて、俺は導かれるようにさらに奥へと押し進む。
「んんん……! はぁ……ああ、すっご……めちゃくちゃ奥、届いてる……」
「はぁ、はぁ……も、全部……入っちゃ……あ、んん……」
 根元の方まで咥え込まれて、頭がクラクラしてしまう。
 本当に……全部、入ってしまうらしい。
「少し、動かすよ?」
 鳥島先生はそう言うと、性器全体を締めつけていた熱い粘膜を、ぐにゅりと動かした。
「あっ! あ……んん……」
「あは……これ、気持ちい? 締めたり、緩めたりすると……ナカ、動くんだけど……わかる?」
 まるで吸いつかれているみたい、内壁が蠢く。
「あ、待っ……んん、ん……それ……はぁ、いきそう、に……」
「はぁ、いいよ? イッて?」
 鳥島先生より先に?
 いや、そもそも入れられて気持ちいいかどうかなんてわからないし、先にイクなんてのも、そこまでおかしくないのかもしれないけど。
 たぶん早いし、ただ使わせてもらったみたいで、申し訳ない気持ちにさせられる。
「はぁ、あ……鳥島先生は……? はぁ、あ……どうすれば、気持ち良く……」
「ふぅ、う……気持ちいいよ……? いいから……ちんこ触ったら、すぐにでも暴発しちゃいそう」
 冗談だったのかもしれないけど、そう言われて、俺は掴まれていない右手で鳥島先生のモノに触れてた。
「あ……え……? 触って、くれるの……?」
「その……あってるか、わかんないけど……」
 鳥島先生のを擦り上げると、俺の手つきに合わせるようにして、鳥島先生が腰をくねらせる。
「ああ……はぁ……あって、る……けど……んん、はぁ……あ、ん……俺……腰、動いちゃうし……すぐ、いく……んん、いきそ……」
 いつもどこか余裕を見せている鳥島先生が、いまは余裕を失い腰を揺らして、イきそうになっている……そんな姿を前に、驚くほど身体が熱くなった。
 まるで恋でも落ちてしまったみたいに、心臓がバクバク音を立てる。
「あ、んん、ちが、う……」
「ん……なに? なにが違うの……?」
 恋なんかじゃない。
 ただ興奮してるだけ。
 鳥島先生に……?
 興奮しているのは事実で、気持ちいいからなのか、それ以外のなにかがあるのか、わからないまま、煽られるようにして俺もまた腰を揺らしてしまう。
「あ、ああ……ん、俺……」
「あぁ、はぁ……うん、ん……大丈夫、だから……好きに、して? ああ、でも……いく、あ、ん……もうっ……俺、イッちゃう、ね?」
 自分でも不器用だと思うけど、ぐにぐにとナカを押さえつけるように短いストロークで腰を揺らす。
 たしか鳥島先生は、浅いところが好きだとか言ってたけれど、そんなことを気にしている余裕もない。
 鳥島先生のモノを掴む俺の手に、鳥島先生の手が重なって、しっかりと擦り上げさせられる。
「はぁ、あっ、佐藤先生……いく、ん、いくからぁ……はぁ、あっ……先生も、いけそ……?」
「あ、あ、ん……はぁ……いく……あ、ああっ、ん、いくっ」
「あっ……一緒に……ああ……いく、いくっ……ん、あっ……んんんっ!」
 鳥島先生はが腰を震わせて射精すると同時に、ぎゅうっと強く性器を締めつけられた。
 その瞬間、俺もまた吐精してしまう。
「ああ、ん、んんぅ……あ、あ……俺……あ……」
「うん、ん……はぁ、はぁあ……気持ち、良かった……?」
 なんとか頷くけれど、力が入らない。
 まだ気持ちいい。
「はぁ……はぁ……あ……く……」
 ずっと我慢していたからか、ナカでたくさん出ているのがわかった。
「あぁ……ふぅ……いっぱい出てる?」
 鳥島先生にも、わかってしまうらしい。
「ん……はぁ……うん……」
「俺も、いっぱい出ちゃった……」
 鳥島先生のお腹には、鳥島先生が出した精液がたくさん乗っかっている。
 開放感と安堵感が押し寄せて、体から力が抜けていく。
「はぁ……名残惜しいけど、とりあえず一応ね……? オーソドックスなの、しとこ……?」
 そう言うと、鳥島先生は俺の根元のゴムを押さえながら、ずるりと性器を引き抜いた。
「ん、くぅ……」
 体を起こすと、精液が零れないように俺からゴムを引き抜いて、その先を縛って見せてくれる。
「これでおしまい」
 事後処理的なものだろう。
 俺は、ぼんやりした頭でどうにか頷いた。