ハッピーバースデー♪ /small> |
「和也く……。その……」
「なに? 言って」 ホテルに。ホテルで。 「……したぃ……」 「なにを?」 「あ……」 答えを待たずに和也くんが俺の手を引く。 少し人通りから外れた木陰へ。 「で。なにがしたいって?」 「俺……今、女の子に見えるからっ……。これなら、普通のカップルに見えるかもって」 「うん、見えるだろうね」 だから、ホテルに。 ホテル行こうって。 言えるわけないよ……。どうしよう。 「朔耶くん。しようか?」 え。 「なに……を」 「朔耶くんがしたがってること」 したがってるだなんてっ。 ……Hなこと? したいけど。 じゃあ…ホテルに? そう思うのに、和也くんに体を押されて、木にもたれる。 「下着、脱がせていい?」 「え……」 スカートの中に手が入り込む。 ちょっと。 ここで? 嘘。 「あ……俺っ」 「スカートがこの長さだから見えないけどさ、トランクスじゃちょっとおかしいよね」 おかしいって言われても。 両手でずり下ろされて、足元に絡む。 「片足上げて?」 「和也くっ」 和也くんに足を持たれて、誘導されるように片足を下着から抜くけれど。 「あの、なにする……っ」 「朔耶くんは? したいってさっき言ったでしょ。なにしたかったの?」 なにって。 Hが。 和也くんの手が太ももを撫でるせいで、体が熱くなってきていた。 やばいよぉ。 「……俺……したい…けど、外だし」 「なにをしたいの?」 「っ……H……が」 Hがしたいだなんて。 言ってて恥ずかしくて、泣きそう。 「してあげる」 その場にしゃがみこんだ和也くんが、俺の太ももに口付け、吸い上げる。 「んっ! ぅんっ」 やばいよ、このままじゃ。 人は遠いし、こんなとこ、こういう目的の人じゃない限りは来ないかもしれないけれど。 でも外だよ? ……ホテル行こうって言えなかった俺が悪いのかな。 「和也く……んっ…。外じゃ…っ」 「イヤ?」 イヤかって言われると、断りにくいんだけど……。 「……恥ずかしいよぉ」 「じゃあ明るい部屋の方がよかった?」 それも恥ずかしい。 「したいんでしょ」 したい。 和也くんが立ち上がって、俺の頬を撫でる。 もう片方の手がスカートの上から俺の股間をそっと掴んだ。 「あ……っ」 「硬いね。ここ」 「んっ……だってっ」 布越しに何度も擦られて、体が小さくビクついた。 久しぶりだし。 大好きな和也くんの手だし。 気持ちいい。 「んっ……っぅンっ!」 「気持ちイイ?」 俺は和也くんの顔も見れず、ただ頷いた。 「ぁっ……っんんっ! ゃっんっ」 気持ちいいんだけど、布越しとか、もうもどかしいよぉ。 あ、やだ俺、腰動く。 いやらしい。 そう自覚できるのに止めらんない。 「あっ…ンっ! んぅっ…やっ」 ホントに、和也くんあんまり手、動かしてないよね。 だからこそ、余計に腰動くって言うか。 俺、和也くんの手に擦り付けてるみたい。 恥ずかしい。 「やっだ……っ」 恥ずかしいのに、止まんない。 「もどかしい?」 あ。わかってくれた? 頷くと、耳元で軽く笑われてしまう。 「すごい腰揺らして、欲しがってるもんね」 ほら。 やっぱりバレてる。 やだよぉ。 「じゃあ、スカート、めくれる?」 めくるって。 「そんな……っ」 「出来たら直接、触ってあげれるんだけどな」 そう言われたら、断る理由なんてわからない。 でも。 「っ……出来なっ」 「じゃあ、やめておく?」 やめるとか。 「だってっ……」 だって、こんな。 このスカート、めくるんでしょ。 恥ずかしいよ。 ……あまり見えないかな。 スカートの裾を持ち、少しだけ持ち上げチラっと和也くんの様子を伺う。 ……もっとめくるの? 「これ以上したら、見えちゃうよ……」 「そうだね」 「も……少しめくったよ?」 だから直接……。 直接触ってよ。 「もう少し、上までめくって」 和也くんの手が、太ももを撫でて、まるで催促しているみたいだった。 しょうがなくもう少しめくってみる。 上から、自分じゃ見えないけれど、前にいる和也くんからは見えてるんじゃ……。 和也くんの顔を確認しようと顔をあげたときだ。 俺が見るより早く、和也くんの手が俺のに直接触れる。 「んっ…っ!」 和也くんの手。 「ぁっ…あっ…」 和也くんの手って、なんでこんな気持ちいいんだろう。 直接擦ってくれて、また自分でも腰が動く。 スカートから片方手を離し、和也くんのシャツを掴んだ。 「ぁっ…あっんっ…ぁあっ! 和也くっ」 「なに?」 「ひぁっあっ……ぃく…っ」 イクなんて。 言うの恥ずかしいけど、イクときは言ってって前に和也くんが言ってたから。 言わずに出しちゃって、和也くんの手、汚してもまずいし。 恥ずかしくて涙が溢れてくる。 気持ちよくてなのかな。わかんない。 「うん……。いいよ。イって」 「あっ……あっっ…ゃあっ…あぁああっっ!!」 もう何度も見られてるのに。 イくのを見られるのはどうしても抵抗があった。 それでもイってしまうと、なんだか少し頭がボーっとする。 「後ろ、向こうか」 頷くと、俺の体をひっくり返す。 「手、ついてた方がいいかな」 言われるがまま、木に手を置き、体を支える。 腰を引かれ、なんだか突き出してるみたいで、ものすごく恥ずかしい。 足の付け根を撫でられて、後ろの入り口を何度も和也くんの指が行き来する。 俺がさっき出したので、濡れてる指。 ぬるぬるして、気持ちがいい。 「あ…っ」 「朔耶くんてさ。イクとき、いつもすごい声出ちゃうよね」 「……っ俺っ……」 「いいよ。俺は好きだから。外だけど、入れたらもっと声出ちゃうかな」 どうしよう。 というか、外でこのままするの? 駄目だよね? 「あの、どっか移動する?」 「どうして?」 あ、ここでやめるって選択肢もあるのに、これじゃ俺、どこか別の場所でやりたいって言ってるようなもんだ。 恥ずかしい。 けど、やめるってのは……和也くんイってないし。 だとしたら、ここじゃなくて別の場所って思うよね。 「…声……っ」 「うん。でも欲しそう。ヒクついてる」 さっきから、入り口をさまよっていた指先がゆっくりと入り込んでくる。 「ひぁあっ…あっ!」 「……すごいね。いい具合に力抜けてる。一回イったから?」 後ろから、和也くんの指が、出たり入ったり中を濡らしていく。 気持ちいい。 「はぁっ…あっ…ぁあっ」 「すぐ2本いけちゃいそう。……や、3本いけるかな」 そう言うと、2本目の指と3本目の指が。 「ぁああっ…やぁっ」 「や?」 俺は違うと、首を横に振ったけど、拡げられる感触に、一瞬イきそうになった。 気持ちいい。 気持ちよくておかしくなる。 「ぁっあんっ…んっ!」 もっと、ぐちゃぐちゃってして欲しいよぉ。 言えないけれど、体は抑えられなくて、腰がくねるのが自分でもわかる。 恥ずかしいのに、とまんない。 「やっだっ…ぁっ」 「……ね。すっごい久しぶりなのに、ココこんなにすんなり3本も入っちゃったね」 久しぶりなのに。 すんなり3本って。 もしかして、俺が1人で遊んでるの感づいてる? どうしよう。恥ずかしい。 でも、他の男としたとか思われちゃっても困るし。 「違っ…」 「違う? なにが?」 なにがって聞かれても。 俺なにも言われてないのに、なに違うとか言ってんだよ。 「遊んだの?」 ほら。 聞かれちゃったじゃん。 「っ遊んでなっ……」 「じゃあ、ココ、なにしたの?」 なにって。 「あっ…なにも…んっ、してないよぉっ」 「ふぅん」 少し、企んでるような声に聞こえた。 ぐにぐにと中の指が動くたび、腰がいやらしく動く。 「なんにもしてないなら、もっとゆっくり慣らさないといけないね」 やだ。 指が2本に減らされてしまう。 さっきまで3本だったから、なんだか物足りない。 「ぁっっ…ん…やっ」 早く。じれったいよぉ。あまり動かしてくれないし。 「も……いいからぁっ」 「なにがいいの?」 「慣らさ…なくてっ…んぅっ…もうっ」 「じゃあ、もう1回聞くね。ココ、なにしたの?」 なにって。 「っ…久しぶりだから、急にしたらっ……て思ってっ」 言い訳だよ、こんなの。 ホントはただ、後ろ使って遊んでただけだもの。 そりゃ、本当に少しは慣らしておかないとって思うけど。 「慣らしておいてくれたんだ? 昨日だけ?」 ……1日の慣れ方じゃないってバレてたら嘘ついても余計駄目だろうし。 「昨日……だけじゃ」 「そっか。じゃあ、慣らして、俺とやる気だったんだ? 朔耶くんは」 やる気とか。 否定出来ない。 久しぶりに彼氏に会うってなったら、やるかなって思うよね。 「もしかしたらってっ…だけだよぉ」 「そう。で。なにしたの?」 だからちょっと、後ろも使って1人Hしただけ。 そんなに変じゃないよねっ? 言わないと、誰かとしたと思われる? 「1人で……っっ」 「指、入れたの?」 「ん…ぅんっ」 「他は? なにも入れてない?」 マドラーとか。 ペンとか。 ……野菜とか。 「だって…っ」 「入れたんだね。なに? なに入れたときが一番、気持ちよかった?」 後ろから、俺の髪を耳にかけてくれて。 「教えて?」 耳元で優しく聞かれると、断れない。 「……野菜がっ」 恥ずかしくて、涙がまた溢れる。 「……野菜、気持ちよかったんだ? 野菜なんて入れちゃったんだね」 「でもっ……キュウリとにんじんしか、俺入れてなっ」 「そう。ココにキュウリとにんじん? ……気持ちよかった?」 俺が答えるまでもなく、和也くんの指をぎゅっと締め付けて反応してしまう。 「今度、俺が入れてあげる」 「そんなっ……だって、どれも代わりだし」 「代わり? 俺の? じゃあ、入れてるとこ見たいな」 入れてるとこ。 「そんなの……恥ずかしいよぉ」 「大丈夫。かわいいから。ね。今度、約束」 約束。 「うん……」 できるかどうかもわからないのについ頷いてしまう。 だって、和也くんなんか、楽しそうだし。 断ったら、残念って思われそうで。 ゆっくりと指が引き抜かれて。 代わりに和也くんのモノが。 「ぁっ…」 入ってくる。 「ぁああっ…んぅっ」 熱いよぉ。 「すごいねぇ。朔耶くんのお尻ってなんか小さくてかわいいのに、こんなの咥え込んで」 ……あ。 わりとすんなり入った? ねぇ。おっきくてきつく感じるけど、もしかして遊びすぎて緩くなってる? 「俺っ…ん、中っ」 「なに?」 「……緩くない…っ?」 「んー……。昨日はなに入れて何回したの?」 緩いの? 「……キュウリで、1回しか……」 「本当?」 こんなの、嘘ついても隠し通せるに決まってる。 それなのに、なんだか嘘ついてると、苦しくなってくる。 「っ…もうちょっと、したかもしれないけどっ…。抜いてないしっ」 「抜いてないって、入れっぱなしって意味? だと、朔耶くんの中では1回ってことになるの?」 なんかもう恥ずかしい。 けれど、自分の言い分につじつまが合うよう頷いてしまう。 「じゃあ、1回ね。で。もうちょっとしたかもしれないって? どういう意味? 何回か、イっちゃったんだ?」 昨日は、抜かずに。 ……大丈夫、そんなにしてない。 「3回しかっ」 「……3回も?」 え。3回って多いの? 「そんな、多くないよぉ……っ」 「でも、抜かずにキュウリだけで3回いけるんだ?」 キュウリだけって言うか。 いろいろ想像するし。 ただ、入れっぱなしにしてただけ……って言うのもおかしいし。 「俺っ……」 「ああ、緩くないし、大丈夫だから。泣かないで。ホントすごいキツいよ」 そう言うと、奥まで入り込んだまま、腰は動かさず、前に回った手が俺の股間のモノを掴んだ。 「ぁあっ…」 「ベトベトだね。我慢してる? いいよ。1回イク?」 「俺っ…和也くんより先にばっかっ」 「いいよ。たくさんイっても」 後ろに入れられて、和也くんが手で俺のを擦ってくれて。 気持ちい。 動いて欲しいけど、その前にもうイっちゃいそう。 「ぁあっ…あっ…ぃくっ…和也くっあぁっあぁああっっ」 俺がイっちゃうと、俺のから手を離した和也くんに腰をかっちり掴まれた。 少し焦らすくらいにゆっくり、中を掻き回していく。 「ぁあんっ…やぁっあっ…」 「また、外なのにおっきい声。恥ずかしい?」 外。 やばい。忘れちゃってた。 外でこんな声出して。 どうしよう。 でも、気持ちいいし、いまさらやめられない。 「はぁっぁっ…恥ずかしぃっ…やぁあっ」 恥ずかしいのに。 和也くんのが俺ん中、出入りするスピードを徐々に上げていく。 「やぁあっ…ぁんっあっ…ゃだっあっ…だっめっあっ…出ちゃうっ」 「声が?」 声もだし。 またイっちゃいそう。 小刻みに動かれ、内壁を擦られて、感じるところを何度も突き上げられる。 「ぁああっ…やっぁっあっ…ぁんんっ…いくっ」 「俺も……イっていい?」 ああ。和也くんの少し荒い息遣いとか。 感じてる声。 たまんない。 俺は何度も頷いた。 「和也くっ…あんっ…あっ…ぃくっあっ、あぁあああっっ」 俺がイクと同時くらい。 中に和也くんのが流れ込む。 「はぁ……あ、中っ」 「ごめん。中出ししちゃった」 中。 気持ちいい。 けど、こんなんしてたら終われないよ、俺。 そっと引き抜かれると、中にたくさん入り込んできた和也くんの精液が太ももを伝った。 「掻き出さなきゃいけないね」 正面から抱きしめられて、そっと後ろに指を這わされる。 どうしよう。止まんない。 もう一回。 もう一回だけ。 このまま入れたら、ぐちゃぐちゃってなって、絶対気持ちいい。 「和也くっ……」 「ん? ……今日はずっと、エッチな顔してるね」 ずっと。 え。 ずっととか。 「嘘っ。俺、そんな顔っ」 「会ってから、ずっと。考えてた?」 エッチなこと。 考えてた。 「だって」 「考えてたんだ?」 ……頷く俺をまたぎゅっと力強く抱きしめてくれる。 「じゃあ、次は明るいところで、しようか」 明るいところ。 恥ずかしいけど、そっと頷いた。 なに俺。 誕生日にやりまくりって。 恥ずかしい。 けど、こういう誕生日初めてだから、やっぱり嬉しいかもしれない。 和也くん、ありがとう。 |
というわけで、和也×朔耶。一応、朔耶は春耶よりエロいという設定なので、 今回はそれを前面に出しつつ。恥じらいは忘れずに(笑) さすがにこれ以上はずるずるとやってるだけなのでホテル編は書かないつもりですが、いずれ キュウリとか入れたいですね(笑) |