少しゆっくりめのシャワーを終えると、適当にズボンだけはいて雪之のもとへ向かう。
待たせすぎたせいか、雪之は思っていた以上にしあがっているみたいだった。
「ん……んぅ……ん……」
風呂場とは反対方向に体を向けていたけれど、音を立てないようにして雪之の様子を確認する。
雪之は俺の枕を胸に抱きながら、リボンが巻きついた性器を右手でゆっくり撫であげていた。
「ん……はぁ……んん……ん……」
リボンのせいもあるだろうけど、イく気はないのか、ただゆっくり撫でて感触を味わっているみたい。
ぬるついた先端も、左手の指でくるくると円を描いて優しく刺激する。
あまりにもやらしくて、俺も一気にその気にさせられてしまう。
「ぁ……んぅ……ん……はぁ……ぁんっ……んぅ……きりゅう……あっ……ん……」
俺が見ていることには、たぶん気づいてないはずだ。
俺の前ではまだ素直になり切れていないところもあったけど、もしかしたら、1人Hのときは、こんな感じなのかもしれない。
焦らし過ぎて、いろんなことが頭から抜けてしまったとも考えられる。
前、メスイキしたときは、かなりトリップしちゃってたし、そうじゃない日も、気持ちよくなってくると、全身で俺を求めてくれるんだけど。
ただ、我慢してる……というより、律儀に言いつけを守って、期待しまくってるみたい。
理性とかプライドとか抜きにして、こういうのを楽しめるタイプなんだろう。
もっと眺めていてもよかったけど、さすがにそろそろ俺も雪之に触れたい。
「……お待たせ」
そっと近づいて、後ろから耳元で声をかけると、雪之の体がビクリと跳ね上がった。
「あっ!」
「ああ、ごめんね。びっくりさせちゃった?」
「あ……ん……きりゅう……?」
「うん。なに? 1人で遊んでた?」
雪之は振り返ることもできず、横を向いたまま。
抑えられないのか、一瞬だけとまった手の動きを再開させる。
「ぁ……ん……ん……あそんで……んん、んぅ……あっ……んぅ……」
「うん、いいよ。遊んじゃダメとは言ってないからね。気持ちよさそ」
俺は後ろから寄り添うように寝転がりながら、雪之の1人遊びを覗き見た。
「はぁ……ん、んぅ……あっ、あっ……きもちい……ぁあっ、んぅ……」
「さっきより声出てる。俺に聞かせたいの?」
「ちが……あっ……あっ、んぅ、んっ……んぅん!」
「じゃあ、俺に見られて、さっきより感じちゃってる? 声殺すの苦しくなってんじゃん。いいよ。聞かせて」
耳元で話しかけながら、リボンの端を軽く引っ張る。
「ぁあっ! んっ! あぁ……!」
「いっぱいおっきくなってる。リボン、きつくない?」
「ぅん……んん……きつい……んぅん! あんん……あぁ……しまって……」
「そうやって、締めつけられる感触味わってたんだ? 雪之なら、締められたままでもメスイキできんだろ。イかずに、ずっと味わってた?」
「うん……ん……できな……はぁ……味わって……あ……待ってて……」
「ああ、まだ1人じゃできないかぁ」
「ん……」
「こんなに蕩けちゃう雪之ちゃん、ひさしぶり……焦らしまくったから? それとも彼氏んちで興奮してる?」
「はぁ……あ……とろけてなぃ……」
思いっきり蕩けてるんだけど。
言い合っても仕方ないし、ここは先に進ませてもらう。
「服、自分で脱ぐ? それとも脱がせて欲しい?」
耳元で尋ねると、雪之は小さく体を震わせた。
「……脱が、せて」
「じゃあ、いったん手離して。その大事そうに抱えてる枕も、離そうね」
性器から手を離させて、枕を取り上げる。
雪之が着ていたシャツを引き抜くと、仰向けにさせて、ズボンと下着、靴下まで、ネクタイとリボン以外、丁寧に脱がせていった。
「あ……」
慣れない対応に、さすがに少し戸惑っているようにも見えたけど、嬉しそうにも見える。
「全部脱がせてもらって、お姫様みたいだね」
雪之は、恥ずかしそうに顔を横に向けていたけれど、それでも否定はしない。
「それじゃあ、足開いて、もっと俺に見せてくれる?」
「……待ったら、いっぱいかわいがるって……」
「そうだよ。いっぱいかわいがってあげるから、開いてよ」
優しい口調で告げると、雪乃は抵抗することなく、足を開いてくれた。
「もっと、開ける?」
「ん……」
膝を撫でると、もっと開いてくれて、俺は雪之の足の間に入らせてもらう。
「膝もちゃんと立てて、見せつけて。ここ……もっとよく見えるように」
手のひらで足の付け根を撫でてあげるけど、肝心なとこには触れてやらない。
それをじれったく思ったのか、雪之は、膝をしっかり立ててくれた。
「雪之が抱いてくれてた枕、下にひく? ほら、少し腰浮かせて?」
「ん……」
雪之が腰を浮かせた隙に、枕を差し込む。
それを優しさだと感じてくれているのかもしれないけど、わずかとはいえ腰の位置が上がると、雪之のすぼまった箇所が、よりよく見えた。
「はは……かわいー……」
ヒクついてるそこに顔を近づけて、舌先でくすぐってあげる。
「んん、ん、なに……!」
「わかんだろ。雪之の大事なとこ、舐めてんの」
今度はわかりやすく、舌のひらまで使ってぺろぺろ舐めてあげると、雪之は俺の腕を掴んで腰をくねらせた。
「ぁあっ……ん、んぅ……きりゅう……はぁっ、あ……!」
「入り口舐めてるだけなのに、今日の雪之、感じすぎ。我慢して」
「ぅん、んん……はぁっ、はぁっ……うん、んー……!」
焦らすみたいに舌をねっとり這わせると、雪之の体が強張る。
感じすぎないように、我慢しているみたい。
「いいよ。上手……舌入れるから。入れてるとこ、見る?」
雪之は少し惑いがちに、それでも頷いた。
身を乗り出して、雪之に覆いかぶさるようにしながら、目を覆うネクタイをずらす。
「ん……」
よっぽど不安だったのか、感じすぎたのか、雪之は目に涙をためていた。
「どーしたの、雪之ちゃん。そんなウルウルした目で見つめてさぁ」
「桐生……」
「うん。なに? 言って」
「ん……待って……」
「待って欲しいの?」
雪之は、違うと首を横に振る。
「んっ……いっぱい、待って、た……」
「そうだねぇ。大丈夫。ちゃんとあげるよ」
そう告げて、雪之の膝を深く折りたたませると、ヒクついている秘部に口づけた。
「ん……」
欲しそうにしているそこに舌を差し込むと、雪之の腰がビクビク震える。
「あっ、あっ……んぅ、んん!」
「んー……感じすぎないで。ゆっくり……味わって?」
舌を出し入れしながら言葉を挟むけど、さんざん焦らされた体は、うまく我慢できないようで、何度も収縮を繰り返す。
「はぁっ……はぁっ……あっ……かんじ、すぎ……あっ、あう……」
「感じすぎちゃうなら、やめるよ」
「や……やぁっ……はぁっ、ん……やめな、で……あっ、ああっ!」
「じゃあ、そのまま……イクの我慢しようね」
これまでより深いところまで舌を差し込んで、ゆっくり動かすと、雪之は俺の髪の毛をきゅっと掴んできた。
「ああ、ん……あん、あっ……あっ、あっ……んぅんっ!」
イキそうになっているのに気づきながらも、そのまま続けてやる。
「はぁっ、んぅんん! きりゅう……ああっ、あんんっ、いくっ……」
「はぁ……我慢するんじゃなかったの?」
舌を引き抜くと、雪之はダメだと首を振った。
「はぁ……あ……やだ……」
「やだったね。いきそうだったのに、やめられちゃって」
「うん……」
「いきそうだったから、やめたんだよ。わかる?」
「はぁ……わか……わか、る……」
雪之は耐えがたいのか、自分の指先でヒクつきまくっている箇所をゆるゆる撫でる。
「はぁ……あ……あっ……し、て……あ、ん……して」
もう恥じらい以上に、体が限界にきているみたいだった。
リボンで縛られた性器から溢れた蜜が、お腹に滴り落ちる。
「えっろ……。俺がするから、雪之はしなくていいよ」
「ん……ん……もぉ……」
雪之の指をどかしながら、舐めて濡らした指をゆっくり挿入していく。
「んぅんーー! ああっ、いく、いくぅ……!」
「だめだって。ほら、我慢……ね?」
「はぁっ、はぁっ……んん、ぅん、ああっ、あん、んっ……いっ……んぅん」
「そう……いいこ……」
付け根まで指を押し入れる中、雪之はイキかけながらも必死に抑えてくれていた。
少しでも指を曲げたら、イってしまうだろう。
そのまま動かさずにいると、雪之の方から、きゅうっと指を締めつけてきた。
「あぁ……あ……きりゅう……」
「なに?」
「はぁ……あ……きもちぃ……あ、んぅ……んぅん……いく……」
リボンで性器を縛っているとはいえ、雪之ならすぐにでもナカでイケるだろうに、俺の言うとおり耐えてくれているのが、たまらなく愛おしい。
けど、さすがにそろそろ限界か。
「さっきからずっとイきそうだね」
「ぅん、ん……い……あぁ……んん……!」
「イきそうなの我慢して泣いてんの、かわいすぎ」
そう伝えながら、あいている手で雪之の性器に触れると、雪之の体が小さく跳ねた。
「ああっ、待って……あっ、あっ……待ってぇ」
「いっぱい待ったのに? 雪之ちゃんだって、欲しかったんでしょ」
「はぁ……ほしい……ほしい……けど……んぅんん……あっ、いく……ほんとに、いく……!」
「ほんとにって、いままではウソだったの?」
ナカに入った指は動かさないまま、それでもイかせるつもりで、亀頭を撫でてやる。
「あぁあっ、うそじゃ……あん、んっ、だめぇ、それぇ……あっ、あっ、んぅんんんっ!!!」
雪之の腰がビクビク震えて、射精はしていないけど、イったのだとわかった。
「はぁ……はぁ……あ……んぅ……」
「あーあ……もっと長く俺の指、味わってくれると思ったんだけど」
俺はわざとらしく残念そうに呟く。
「はぁ……あ……ん……あ、あじわっ……て……はぁ……はぁ……まだぁ……あ、やめないで……」
イッたらやめるとか、終わるとか、どこか思ってる部分があるんだろう。
実際、学校では何度もそのタイミングで終わってきた。
雪之からしてみれば、我慢さえすれば、その分、俺と長くデキることになる。
イク手前ギリギリのところを味わって、味わい尽くして、それでイきたいんだろうけど。
「もっといっぱい味わいたかったのに、すぐイッちゃった?」
「ん、うん……」
「しかたないよ。たくさん焦らしたせいで敏感になってんだから」
「ん……きりゅうが……」
「うん。俺のせいだね」
「はぁ……あ……指で……終わらせないで……」
「最後まで欲しい?」
「ん……」
「大丈夫……終わらせたりしないから」
1本入り込んだ指に沿わせるようにして、もう1本指を押し入れていく。
「あっ、あっ……待っ……んぅんん……ぁん、んっ!」
「なーに……? やめないでって言ったの、雪之でしょ」
「はぁっ、あっ……ひろげるの、だ、め……ああ……いく、また、いくからぁ……」
雪之は、涙を浮かべながら、ダメだと顔を横に振っていた。
「かわいー……。じゃあ、なにもしないで、しばらく余韻味わう?」
あえて指を2本とも引き抜いてしまうと、またしても雪之は首を振る。
「や……」
「どうしたいの?」
「……ゆっくり……」
「ゆっくりしてるんだけどなぁ。じゃあ、おいで」
ベッドの上で、壁に背中を預けながら、雪之を腕を引く。
雪之は少し戸惑いながらも、俺の体をまたいでくれた。
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