「はぁ……はぁ……ああ……」
 ナカがいっぱい、脈打ってる。
 俺だけじゃない。
 たぶん、柊先生も脈打ってる。
 気持ちよくてたまらない。
 意識が飛びそうになる中、また下から、やんわりと緩めに突かれてしまう。
「あ……ああ……あん、ん……はぁっ……やぁっ、もぉ、いったぁ……あうっ……すごいの、きたぁ……」
「はぁ……すごいのキちゃったんだ?」
 頷く俺の口に、左手の指を2本入れながら、右手で性器を擦られると、また別の快感が襲いかかってきた。
「あぅ、んっ! やぁ……やあっ……やん、ん……ああっ、あっ、んん! もぉだめぇ……」
「んー……でもまだ射精できるよね? やだとかダメとか言ってる芳春もかわいいけど、いいこだから、気持ちいいなら、いいって言おうね?」
 柊先生の言う通り、このまま射精を促すよう愛撫され続けたら、また出せてしまうだろう。
 もう、いっぱいいっぱいなのに。
 でも、気持ちいいのは事実だ。
 本当は気持ちよすぎてたまらない。
 気持ちよすぎて、わけがわからなくて、やだって、つい言っちゃうんだけど。
 柊先生は、あまりいい気がしていないかも……いや、嫌がった方が喜んでる気も……。
 どっちにしろ、ちゃんと伝えないと、もっといじめられてしまうかもしれない。
「はぁっ……ああっ……あっ、俺……んんっ、きもちい……あっあん、いい……いい、からぁ……ゆる、して……」
「なにを許して欲しいの? 俺はなにも、怒ってないよ」
 柊先生の言う通りで、俺自身、なにを許して欲しいのかわからない。
「わかんな……ああっ……んん、ぁあ……もぉ……ナカで、いかせ、ないで……」
 泣きそうになりながら……ほぼ泣きながら訴える。
「ナカで、連続でいっぱいいっちゃうの、苦しいね……? 射精は? したい?」
「んん、はぁ……あ……わかんな……」
「そう。でも、どっちもいかせるよ。いきたくなかったら、いかなくていいからね?」
 いかなくていいと言われて、とめれるものなら苦労しない。
「やぁ……あっ……できない……いかないの、できな……からぁ……」
 柊先生だって『俺が避けてあげないと、すぐいっちゃう』って言っていた。
 柊先生は、全然、気持ちいいところを避けてくれなくて、ずっとやんわり押さえ続けられてしまう。
 そもそも、性器が入った状態で、程度の差はあっても、避けようがないのかもしれない。
「うう……あ……やぁ、いく……んっ、んんっ! んっ! はあ……あ……あ……いじめ、ないで……」
「ふふ……また軽くイッちゃった? かわいいね。それで? 芳春はなにが気持ちいいの?」
「あっ、あっ……んん……」
 それどころじゃないのに。
「教えて?」
「はぁ……うぅ……そこぉ……そこぉ……こすられてぇ……」
「そこって、どこ?」
「んっ、あっ……ああっ、いま、こすってるとこぉ……あっ、ん、俺の……性器……」
 羞恥に耐えながら伝えると、耳元で、柊先生に小さく笑われた気がした。
「うん。おちんちんいじられるの、大好きだもんね。それで?」
 聞かれるがまま、なにが気持ちいいのか、働かない頭で必死に考える。
「んん、はぁ……はぁっ、なかぁ……なかもぉ……いっぱい……はいって……あっ……あっ、こすれて……あっ、ぁあっ!」
「ああ……ビクビクしてる。言いながら感じてる?」
 言わされてるからなのか、恥ずかしいからなのか、わからないけど余計に感じてしまう。
「はぁっ、あぁっ、あぁあっ、いく、いくぅ……んぅんんっ!」
「……うん。射精はしてないけど、イッてるね。それで? 続けて」
 イってるのに。
 もう本当に、いっぱいいっぱいなのに。
 でも、射精はしたい。
 させようと、柊先生の手が促してくる。
 ただ、それより先に、何度もナカでイッてしまう。
 ナカがびくついて、続ける余裕なんてないけど、続けなきゃいけなくて、どんどん思考が停止していく。
「はぁっ、はぁっ、きもちぃ……ああっ、ぁんっ……ん、いっぱい、あっ、あぁっ、なんども……あっ、甘イキ、して……」
「それだけ?」
「ん、ん……潮吹き、も……あっ、あっ……ん、ドライで……いくのも……ふぁ、んんん!」
 説明するだけで、そのときの記憶がよみがえって、またイきそうになる。
「射精も、メスイキも、気持ちいいね?」
 耳元で、熱っぽく囁かれると、まるで洗脳されてるみたいに感じた。
 洗脳なんてされたことないけど。
 これが洗脳?
「はぁ……ああっ……あっ、きもちいい……んんっ」
「ん? なにが気持ちいいか……教えてくれないの?」
「ああっ、ん、んっ……射精と、メスイキもぉ……ああっ、あん、きもちい……です……!」
「ふふ……じゃあ、こうして……いじめられるのは?」
 ああ、やっぱりいじめてるんだ。
 いじめてる自覚もあって、楽しんでる。
 柊先生がそうやって、俺で楽しんで興奮してくれると、嬉しくなってしまうみたい。
「あ……ん、んん……」
「教えてくれないと、もっといじめちゃうよ」
「や、やぁっ……だめ……!」
「ああ、もっといじめて欲しかった?」
「ちが……んっ、ふぁ……あっ、うれしい、れす……うれしい、からぁ……!」
「嬉しいの?」
 直接、いじめられるのが嬉しいわけじゃないけど、どう伝えたらいいんだろう。
 うまく頭が働かない。
「最初から、そうだったわけじゃないよね。好きになっちゃった? 気持ちいい?」
「う……んん……すき……あぁっ、あっ、きもちい……あっ、んぅんんん!」
 好きだって、気持ちいいって告げた瞬間、自覚してしまったのか、おかしなくらいに体が反応して、またナカで甘イキしてしまう。
「ふっ……よく言えたね。せっかく教えてくれたけど、嬉しいならもっといじめようか」
 そう言うと、柊先生は俺の性器を擦る手を少し速める。
「ぁあっ、あんっ……あっ、ああっ……それぇ……」
「射精しそう?」
「はぁっ、はぁ……ぅん、んっ……ぁあっ、あっ、いくっ……しゃせぇ、する……」
 あいかわらず、ナカも柊先生の性器で押さえつけられたままだけど、性器に直接与えられる快感は、馴染みあるものだ。
「気持ちよさそう……」
「ふぁ、ん……あっ、あっ、きもちい……ああっ、あっ、いくぅ……!」
 いったいなにが『もっといじめよう』なんだろう。
 それを理解したのはすぐ後だった。
 柊先生は、俺の舌を撫でていた手で……俺のを擦っていない方の手で、ぎゅっと根元を掴む。
「はぁっ! はっ、なに……やっ……やぁっ!」
「うん、やだよね。いっぱい擦られて、出そうなのにとめられちゃって」
 耳元でそう話す柊先生は、すごく楽しそうで、興奮しているのが伝わってきた。
 俺は必死にコクコク頷く。
「やっ……やぁっ!」
 腰をくねらせても、俺が柊先生の腕を掴んでも、当然、柊先生は根元から手を離してくれない。
 左手で根元を強めに掴んだまま、右手で竿を擦られる。
「あぁあっ! だめっ、だめっ、やぁうっ! いく、いくっ……あんんっ! 出るっ!」
「出せないよ」
 直接性器を擦られてるからか、ナカでイきそうな感じはなかった。
 射精しそうなのに、無理やり抑え込まれているみたい。
「ひっ、くぅっ……やぁっ、やっ……いくぅ……ぁあっ、はなしてぇ……ああっ、いく……いくからぁ……!」
「いってみようか」
「やぁっ、やっ……あっ、ああっ……いけなぃ……ひぅ、くっ……ううっ……やめっ……やぁっ、ああっ……んぅんんんっ!」
 俺の体がビクビク跳ねると、柊先生は右手をとめてくれた。
 それが正解なのかなんなのか、よくわからない。
 ただ、左手は俺の根元を掴んだままだし、ナカを押さえつける腰の動きはとめてくれなかった。
「いっ……あっ、あっ、へん……あんっ……あっ……」
「へん?」
「んん、あっ……へんなの、きたぁ……」
「うん……すっごいナカびくびくしてる。出したいのに、出せなかったね」
 柊先生の言う通り、出したいのに出せなくて。
 さっきまでの甘イキやドライとはなにか違う。
「やっ……やぅっ……しらな……ひっ……く、うぅ……」
「うまくナカイキできるようになったから、難しいかなぁって思ったんだけど。空イキしちゃった?」
 空イキって、なんだろう。
 言葉のニュアンスからして、出さずにイッてるってことなんだろうけど。
 射精を伴う絶頂とも、伴わない絶頂とも違う。
 出してないのに、柊先生の指で根元を掴まれていた俺の性器は、出したと勘違いしているのか、なぜか萎えていた。
「ちがう……あっ、あっ……いって、ないのに……」
「イッてるよ。いつもと違うイキ方しただけだからね。すっきりした?」
 すっきりした感じはないけど、イッた後みたいに脱力してしまう。
 射精したかったのに。
 できると思ったのに。
 ちゃんと射精したい。
「ああ……これぇ……んん、ひぁっ、ん……やぁっ、やっ……!」
「うん……空イキ、いやだったね。がんばったね」
 ああ、この人は、なんてずるいんだろう。
 いやだったねって、わかってもらえて。
 がんばったねって言ってもらえて、じんわり涙が溢れてくる。
 悲しいわけじゃない。
 どうしようもなく、嬉しいんだと思う。
「あっ……ん、俺……ん……」
「うん。えらいね、芳春」
 この人が、強制的にがんばらせた張本人なのに。
 優しく耳元で褒められながら、舌を這わされて、大きくなってる柊先生のモノをナカでいっぱい感じる。
「ぁあっ! いっ……ぅんっ、ぁっ、あっ!」
「ああ……もしかしてメスイキしそうになってる? 空イキしたばっかなのに」
「はぁっ、ああっ……わかんな……ぁあっ、あっ……あんっ、んっ、あっあっ!」
「いいよ。このままメスイキしようか」
「ぁあっ、あっ、ぅん、んっ、あぁあっ!」
 甘イキよりも激しい絶頂に見舞われると、柊先生は、やっと俺の根元から手を離してくれた。

「はぁ……はぁ……ああ……ん……」
「……じゃあまた、上のおクチも、おちんちんも、一緒にかわいがってあげるね」
 イッたのに、絶対気づいてるはずなのに。
 ナカにいっぱい柊先生のモノも、精液も入ってる状態で、クチの中まで指でかき回されて、性器ももう一度、緩やかに擦られていく。
「あっ、あっ……あん……んっ……俺……あぁ……あぁあ……!」
「えらいね。ここ、すぐにまたこんなに大きくして……」
 いつしか、萎えていた俺の性器も、また硬さを取り戻していた。
「しゃせ……はぁっ、あっ、してな……から……!」
「うん、そうだね。したいね」
 俺は、柊先生の指を咥えたまま、なんとか頷く。
「ああ……もう身体、力入らなくなっちゃってる? 芳春、蕩けちゃった?」
「はぁっ、ああ……とろけ、てる……あっ、あっ、やぁ……うう……だめに、なる……」
「いいよ。感じすぎちゃうダメな体になっていいから。顔あげて」
 言われるがまま、顔をあげると、口から引き抜かれた指が俺のあごを掴んで横を向かせた。
 目の前に迫った柊先生の顔は、ぼやけてよく見えない。
 それでも、引き寄せられるがまま深く唇を重ねて、舌を絡め合う。
 頭の中に、いっぱいクチュクチュ音が響いて、やらしくて。
 あごから離した左手で、乳首をきゅっと摘ままれると、胸の奥を優しく掴まれたみたいにじーんと痺れた。
「んぅ、んっ……んぅん! はぁっ、ああっ、あん、んっ!」
 苦しくて、口が離れてしまっても、喘ぐ間しか与えられず、すぐにまた口を塞がれる。
 上の口も下の口も、胸も性器も一緒にかわいがられて、体全体で、感じているみたいだった。
 何度、体がビクついただろう。
「んうぅ……んっ、んっ……はぁっ、あっ……んんっ、んっ!」
「はぁ……もっと声聞きたいから、芳春、舌出して」
「はぁ、あっ、んぅ……」
 わからないなりに舌を出すと、口を塞がずに、いっぱい舐めたり、吸ったりしてくれる。
「んぅ、んっ、はぁっ……あっ、あっ、あん、んっ……いくっ、んっ、はぁっ、あっ、あぁうっ! いくっ」
「どっちでイっちゃうの? こっち? それともこっち?」
 性器を弄りながら、ナカを小突かれて、どっちも気持ちよくて、自分でも理解できないけれど、両方でイッてしまいそうだった。
 気持ちいいのがとまらなくて、ナカの方はさっきからずっとイッてるみたい。
「どっちも、いく……あっ、あう、いって……ああっ!」
「こっち見て。ちゃんとイキ顔、俺に見せようね」
「はぁっ、はいぃ……あっ、ああっ、いくっ、いくぅ……また……あっ、あんっ……おっきいの、くる……!」
「さっきイッてたみたいだけど、連続でメスイキしそうだね。射精も?」
「あうっ、ん、でる……ああっ、あっ、とめないで……」
「うん……とめないよ。もうナカ、ビクビクしてるね。そのまま……さっきとめた分も、いっぱい出そう」
「ああうっ、あっ、あっ、いくぅ……でるっ、あっ、ああっ、あぁあああっ!!」
 さっきメスイキした後、繰り返しキていた甘イキが大きくなって、激しくイクと同時に、いっぱい竿を擦られて射精してしまう。
 俺の射精とタイミングを合わせるみたいに、柊先生もまた、俺のナカへと精液を放った。
「んぅんんっ! ああっ、あっ……なかぁ……」
「ふふ……いっぱい出しちゃった。芳春も、ちゃんと全部、出そうね」
 さっきとめたからか、いつもよりたくさんの精液がビュクビュク溢れてくる。
 柊先生は、それを搾り取るみたいに、根元から先端を緩く擦り続けてくれた。
「はぁ……ふぁ……ああ……ぜんぶ……うう、れる……」
「うん。出てるね。顔、逸らさないで。舌出して」
「はぁっ……あっ、ん……んぅ……!」
 また舌を絡め直してくれて、蕩けそうになる。
「芳春、お腹いっぱい?」
「はぁ……あっ……いっぱい……んん、ふぁ……」
 やっと腰の動きと手を止めてくれて、抜いて、立ち上がって、いろいろしなきゃいけないはずなのに、頭は働かないし、体も動かない。
 柊先生も、とくに動くでもなく、俺をぎゅっと抱きしめ直して、首筋に顔を埋めた。
「はぁ……芳春。本当にかわいい。大好き」
 慣れないことを言われて、ほんの少しだけ意識が覚醒する。
 俺も……俺も言わないと。
「あ……俺も、好きです。その……あ……秋正さん……」
 いまだに名前を呼ぶのも好きだというのも緊張してしまうけど、なんとか伝えると、そこで、俺の意識は途絶えた。



 どれくらい経っただろう。
 気づくと俺は、いつの間にか部屋着のスウェットを着た状態で、ソファに寝転がっていた。
 床は、見た感じきれいになっている。
 というか、ラグが見当たらない。
「あ、気づきました?」
 そう声をかけてきた柊先生は、俺のシャツとズボンを着ていた。
 体を起こそうと思ったけど、力が入らない。
「えっと……」
「ああ、そのまま寝ててください。服は、部屋に干してあったの、乾いてたみたいなんで、借りちゃいました。すみません」
「それは……別にいいです、けど」
 というか、たぶん着替える原因を作ったのは俺だ。
 俺は酔っていたわけでもないし、ある程度のことは一応、覚えてる。
 俺が思いっきり、潮吹きしたせいだろう。
 いや、柊先生のせいか?
「あの……柊先生の服とか、ここにあったラグって……」
「お風呂場で、手洗いしておきました。洗っても大丈夫なラグみたいでしたし」
「そ、そんなことしてくれたんですか? すみません……!」
 それも柊先生のせいかもしれないけど。
「こういうのは、慣れてますから」
 こういうの……。
「……それって……その……潮……吹かれるの、ですか?」
「掃除とか洗濯です。保健室で体調不良の子が、ベッドとか、どこか汚してしまうのは、普通にありえることなので」
「あ……そ、そうですよね」
 なに考えてんだろう、俺。
「あ、それじゃあやっぱり、潮吹かれるのは、そんな慣れてない……とか」
「……そうですねぇ。芳春で慣れてきたけど、ちゃんと興奮してるので安心してください」
「そ、そんな心配はしてません!」
 でも、不快とかではないみたいで、実際ほっとする。
「柊先生が、そういう人でよかったです……」
「だいたい俺がさせてますからね。ただ……すみません。今日はちょっと、調子乗っちゃいました」
 こんな風に反省の色を見せる柊先生は珍しい。
 どうやら調子に乗った自覚はあるようだ。
「酔ってたんですよね……? その、酔ってたら、なんでもいいってわけじゃないですけど、ちょっと素が見えた気がして、なんか嬉しかったので、これはこれで……」
「いいなら、酔わなくてもこれくらいしちゃいますけど」
「ちょ、ちょっとは、おさえてください……!」
「冗談です。加減していきましょう。喉渇いちゃいましたよね」
 そう柊先生は笑いながら、俺に水を勧めてくれるのだった。









『柊秋正×宮本芳春』
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『宮本先生の家』『断れなかった宴会後に酔っ払って宮本先生に会いたくなった柊先生が突然宮本先生の家に行き、酔ってS度全開の柊先生×素の宮本先生の濃厚セックス』といったリクエストをいただきました! その他、こういったものが見れたら……といったメッセージを参考にしております。行為が進むにつれ、素っぽい雰囲気は減ってしまっているのですが、一応、宮本先生の方は飲んでいない状態です。
1年後の4月設定で、S度をあげつつ虐めてはいるのですが、宮本先生にはたっぷり感じてもらって、極力一方的な虐めにならないように……。
冒頭の佐々木先生は『他校』のキャラです。
愛瑠さんへささぐvvリクエストどうもありがとうございました♪